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goodbye boy
直人side



隣にいて当たり前の存在だった。
物心ついた時から俺は晴樹が好きだった。
いつも笑ってる晴樹が俺の癒しだった。
けどこの想いを口にすることはなかった。
そんな時、弟みたいな存在だった時雨が俺を好きだと言った。



最低だったと思う。
喜んで泣いてる時雨を、晴樹の代わりにしたんだ。
それからは順調で、晴樹同様おっとりしている時雨はキスをせがんだり気持ちを押し付けたりしなかったから二人で遊ぶことが多くなっただけで前とあまり変わらなかった。
だから俺も気にしなかったし、晴樹も一緒にいたから皆幸せだった。



時雨とも気づいたら二年経ってた。
アイツが喜ぶかなーと思って家に行くとアイツじゃなくて晴樹がいた。
その時、晴樹にコクられた。
最初は嬉しくて、晴樹にキスした。
時雨としたことなかったけど本命は晴樹だったから、時雨には悪いと思いつつもしてしまった。



…だからそれを見て走り去る時雨に気づかなかった。





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あきゅろす。
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