2 自分の衣服を脱ぎ落とし、ヅラの寝巻を開き体を重ねる。 熱を持った体は、外気に晒されるとふるふると震え、嗜虐心を駆り立てられる。 胸の自己主張している突起に吸い付き、いじわるく歯をたててやる。 「つっ!銀、時、痛いっ」 「こういうほうが好きなんじゃねぇの?だってさっきより、もっとたってるぜ。ほら、ここも」 つ、と下肢に手をやり、より熱を溜めている部分を引っ掻くようになぞれば、ビクリと体が揺れる。 「くっ‥‥もう、お前の好きにしろっ」 優しくなんてしてやんねぇよ。 俺は誰かさんのかわりなだけだろ? キスもしねぇ。 ただ、欲望を果たすだけ。 それで、いいんだろ、小太郎。 乳首をキュッとつねり、首筋に舌を這わせる。 胸に、腹に、ヘソの周りをくるりと舌でなぞり、蜜が溢れている欲望を、裏筋からアイスキャンディーのようにペロリと舐め上げる。 「あっ‥‥ま、待て」 「なに」 「汗、かいてるから汚いっ。そんなことはしなくてもいい」 「はっ、今更だろ。汗出すためにヤんだろ?それに‥‥‥汚くなんかねぇよ」 んなこと思ってたら最初っからやってねぇっつうの。 ゆっくりしてたらまた何か言いそうだから、口の中にすっぽりと銜え込み上下に擦る。 先の窪みをジュッと吸えばビクリと背中が反った。 「ん、あッ、銀時、もう出るから、離せッ」 「出せよ」 そういい、全体を吸い上げるとあっけないほどに簡単にはてた。 ビクビクと痙攣しながら吐き出している精を口で受け止めながら、愛しさを感じる。 コクリと飲み干し、感情とは別の言葉をぶつけてしまう。 「やけに早いな。欲求不満?」 嘲るようにいうと、眉を寄せてこちらをチラと見るだけ。 「でもこれで終わりなわけじゃないからね。病人だからって銀さん、手加減しないよ。俺もちゃんと気持ちよくしてもらわないとね」 何だろう。 今日のヅラは俺の神経を逆なでさせる。 この部屋に足を向けた時はこんなつもりではなかったのに。 [*前へ][次へ#] [戻る] |