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采は投げられた
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「はははっ、神谷どこに行く?」

「!!!!!」


気配や物音そんなもんが一切コイツから聞こえなかった

(マジかよ!?)


いつの間にか後ろにいた乃木に腕を掴まれ、捕獲さちまっている俺


「痛っ、馬鹿野郎が!!このッ、乃木!テメェ離しやがれェェェェェェ!」

「離してもいいが、お前逃げないか?」

「‥‥‥あ、ああ」

「ハハハッ、離す訳ないだろ!
引っ掛かったな!
神谷お前、今日も教科書忘れたんだろ?
言い出しづらいからって、遠慮するな!
また一緒に見るぞ!」



コイツッ!!!


男前の面をさらに良くするように、笑顔になった乃木を見て思う事は


(やっぱ俺はこいつが嫌いだーー!!)



あらためて乃木 銀次という奴を認識した瞬間だった
 


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