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采は投げられた
3
「そうか‥分かった!」


俺から一旦体を離した乃木が
締め付けられていた腕、脚の紐をスルリと解いてくれた

やっと自由になった体
ただ、ずっと同じ体勢だった為に痺れが多少残ってはいる
そして‥‥


「神谷‥」

「〜〜ッ!!あ、‥あのよ乃木‥」

「神谷‥なぜ逃げる!」

「ぐッ‥‥逃げて、ねぇ」


ジリジリとまた迫ってくる乃木に
どうしても待ち構えてやる事が出来ねぇ


「神谷は俺の事嫌いなのか?」

「違ッ!ぐッ、だから!その‥クソッ」


今更、テメェ自身言った事を曲げるつもりもねぇ
だからと言って、自ら積極的にとはいかねぇもんで‥‥

つーか、積極的もねぇだろーが!
以前、コイツにヤられた時も体の自由なんてなく、あんな事になっちまったってゆーのによ


だから、自分から行動を起こせるこの状況に戸惑うし、
俺が嫌で突き放してるとか、乃木がまた要らねぇ勘違いを‥‥


「まさか、縛られないと興奮しないのか!?
あぁ、そうか‥神谷は紐がないと、出来ないんだな!」

「な!!」


どっから出て来やがった、その考えは!
まったくもって、そんな事1ミリも思っちゃいねェェェ!!



「ーーなッ!な、なな、な訳ねェェェ!
ッんなモン無くてもテメェと出来る!
つーか!
テメェとじゃねーと誰がする、か‥‥‥」

ッて‥
おい‥‥
おい、おい、俺よ
テメェ自身‥‥


「そうか、神谷嬉しいぞ!
ハハハッ、今の言葉でまた復活だ!」


何、首絞めてんだ?


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