小説 星が落ちる時 皆本×兵部 それから、どうしたの? 柔らかい微笑みで彼女は僕に尋ねた。 「そしてみんな幸せに暮らしたんだ」 僕の言葉を聞いて、彼女は笑った。 でもその微笑ももう思い出せない。 彼女はもういないから そのお話の最後は素敵ね、そういって彼女は笑ったけど。 それはもう遠い昔のこと。 「……また星が落ちた……」 星が落ちた。目の前に流れる星が落ちていった。 星が無数に夜空に瞬く、その一つが落ちた。 「……また、星が落ちた……」 切ない思いだけが僕の中に満ちた。星が瞬くたび、星が落ちるたび切なさが増している。 昔君と過ごした日はもう遠い、愛してた君を、遠い日を思う。ただこんな日は、もう一人の君を思う。 ちらっとかいた皆本のキャリーへの思いです この後兵部と出合うという。なんか最初だけみるとノーマルみたいです(笑) [*前へ][次へ#] |