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「あぁ……っ!!もぉ…っ、や…ああ!っ、や……あぁ…っぁ…。くぅぅ…っるぅ!…来、…るう…っ!怖…っ!いい!……いっ……!」

 ふわりと浮いたような感覚が訪れて。ビクビクと全身が痙攣して。
 気持ち良くて。蕩けてしまいそうに気持ち良くて。
 長々と精液を垂れ流し続けるおれ。

 オナホの口から溢れてきた精液に気付いた志信は、今度はオナホを外して直接手で扱き始めた。
 それは刺激が強すぎて、おれを淫らに狂わせる。

「やぁ…!あぁあ!、ダ……ッ!メ…ェェ。も…ぉ!っう……!やぁ……め、て!ヤアァァダァァァ!やぁぁ…っ!めえええ!許…し…、…てえぇっ!!」

 どれだけの時間をこうやって狂い続けたのか分からない。
 自分自身が何を口走って、どんな痴態を演じたかも覚えていない。
 ただ、気付いた時には、倦怠感と脱力感と、そして例えようのない満ち足りた幸福感に包まれていた。



 嘘みてえ……。
 賢者タイムがやってこない。

 女ってこんな感じなのかな?
 全然酔いが醒めない感じ。

 なんか……あ。キス?



 ぼんやりしているおれに、志信がキスを寄越してきた。
 いつのまにかおれの上に志信がいて、満足そうな顔でニヤニヤと締まりがない。

()かったか?」

 考えるのも億劫なおれは正直に答えた。

「いい……気持ちいい」

「何が気持ちよかった?」

「尻」

 志信は吹き出すように笑って、おれの前髪をかきあげて、今度は額にキスを寄越す。

「痛くなかったか?」

「痛くない」

「アナルの擦れる感じは?」

「あんまりない」

「それで、最後まで気持ちよかった?」

「……奥。前立腺」

「ああ。それか……。じゃあ、使用感は合格ってことか」

「なに?」

「ローション」



 ああ……そうか。商品の感想か。

 そうだっけな。仕事中なんだし。
 つか、疲れたから答えるのもダルイ。



「オナホは?どうだった」

「気持ちいいけど……いっぺんにやられたら訳分からなくなる」

「そ……か。ふたつ同時にテストはまずいか」

「ローションはいいけど」

「気に入ったか?」

「……手コキ」

「あ?」

「おまえの手、好かった」

 また志信はクスクスと笑った。
 笑顔が可愛いとか思う。

 ああ……眠い。

「こら。渚。仕事中だ。寝るな」

「ちょっと……だけ……。すぐ、起きるから」

 睡魔にはどうしても勝てなくて、おれは志信に甘えていた。

 こんなんでモニターとか。おれの身体、もつのかな?
 けど、こんな風に実際に体験して、情報をリアルに伝えられるなら、それは商品を販売する上での強みになる。

 これからしっかり頑張ろう。

 そんな事を考えていたら、志信がおれを抱き寄せて毛布を掛けてくれた。ラバーシーツはそのままで、この肌触りの悪さは寝るには適さないと欠点を感じつつ、それでも色んな心地よさにはかなわなくて、おれはそのまま意識を手放してしまった。




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あきゅろす。
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