誰かに聞いた怖い話
・・・続白い乗用車4
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『おう、待たせたな』

俺達は約束通りに、次のサービスエリアの中にあるレストランで、先に行った2人と落ち合う事が出来た…

2人は既に、各々注文したものを飲んでいたのだが…

驚いた事に奴はビールを飲んでいたのだ…



『おい…酒なんか飲んで、運転はどうするんだよ……』

『…まさか…お前がするんじゃ無いだろうな!』



『……んっ…大丈夫だって…水だよこんなの…こんな位じゃ、酔わないって…』


俺が奴に詰め寄るのを、我関せずと自分の注文したコーヒーを飲んでいる奴の彼女と……

2人のやり取りを心配げに見つめる俺の彼女……

こういった時は、性格がよく現れるな…と少し冷静になった俺に……



『大丈夫よぉ〜♪あたしが運転するからぁ〜♪』

そう言って、またコーヒーを飲む奴の彼女…


それが一番心配なんだよと言えない俺は、苦笑いするしか無かった……

こいつら結構お似合いかもな…何かそう思ったら、どうでも良くなって来たが…

俺は…良く奴が自分の車を運転させる気になったなと、その方が不思議だった…

走り屋は自分の車を、余り人に運転させないのだが…

そう言えば、彼奴もそうだったなと思い出した…

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あきゅろす。
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