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さっきまで亀を抱き締めていた手をまじまじとみつめる。
蘇る
清潔感溢れる香りと
サラサラした、
栗色の髪の毛…。
「っあ゛ぁ゛━━━っ!だから亀だって!!浮気してどーする!っじゃなくって先ず男だって!!有り得ないからっ!!」
足地団駄させた。
「俺は女の子大好きなんだろ!?そうだろ!?俺!亀はおっ…」
女の子と同じ位置にいる……?
「はっ(笑)まぁっさか(笑)ないないない!そぉ〜れはないよ赤西君!」
自分と話しながら一人で帰ってる姿って、ハタから見たら変質者だよなぁ…。
でもその時の俺にそんなこと考えてる余裕なかった。
「ただぁ〜ぃ…‥」
「おっ!仁お帰りぃ〜♪」
空がまた今日も、
当たり前の如く俺の家にいた。
一瞬胸に過ぎった罪悪感。
なんで罪悪感なんか感じてんだよ、俺‥。
「ねぇなんか進展あった!?」
「亀が…痴漢にあったって‥今日。」
「ぇ…それは正しく、直に触られたとか…?」
正しくって何だよ…。
…?
ってか!
「何ですぐわかんの!?」
「あっ図星?だって色んなサイトさんでよくでてくるネタだもん。」
「…ネタって何だよ。」
「えっ?」
「亀がどんだけ傷ついてんのか!「あれれ?仁君なぁ〜んでそんなムキになってんのかなぁ〜?(笑)」」
「っ…!」
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