[携帯モード] [URL送信]
page6/9



side K



頭ん中真っ白になって

体の力が一気に抜けた。


「ぃって…」

「っ!?‥ぁ…ぴぃごめ──」

「来んな…」

「ぇ…?」

「今近づかれたら、俺多分止まんないから…」

「っ…」

「早くアイツ追いかけろよ…」

「え…」

「いいから早く行けよ!!!」

「…っ!」



ぴぃに怒鳴られて赤西の鞄を掴んで家を出てった。






side P



―バタンッ!


「はぁ…」



好きなのに…

こんなに好きなのに…



「ッ…‥──」



君の中で

アイツを越えることは

ないんだね…



「はぁ〜…フッ(笑)本当亀って鈍感だよ‥なッ…」



目の前が

滲んで歪んだ。



「っく…ダッセ、何っ‥泣いてっ…ッ‥」



我慢しようと思っても、涙は止まることを赦さなかった…。


こんなに苦しい恋は

君が初めてかも知れない。


この先

もうこんな恋しないよ

きっと…。











side K


「はぁっはぁっ‥ッ‥ハァッ───っ?」



走って赤西を探してたら、公園に人影を見つけた。



「っ赤西!」

「っ…!」


俺は赤西に走り寄った。


「ぁの…さっきのは違うから…あの───」

「ぴぃお前のこと好きなんだろ?」

「えっ…」

「前から知ってた…。」

「っ…」

「だから俺に見せつけたかったんだと思う…」

「なんで…?」

「俺、ぴぃの気持ち、わからなくもないな…」

「ぇ…」

「俺も亀好きだから」

「っ!!」




.

[*前へ][次へ#]

6/9ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!