page7/9 赤西の口から出た 『好き』の二文字は 強く胸を打った。 胸の奥が、 ジワッと熱くなって… 「っ意味、わかっ‥な…」 「ごめん…っ、キモいよな…?」 「なんっで……!?」 「本当、ごめん…」 「違っう‥ッ…」 「ぇ…?」 「なんっで泣ッ…てんのっか‥わかっな‥ッ」 「亀…」 「胸っが…いっぱい、でッ‥ッ…これっ…」 「っ…」 ―グイッ しゃがみこんで 泣いていた俺の腕を 引っ張った。 気付けば 赤西の腕の中にいた。 side J つい勢いで、告白した。 すると亀は 泣き出してしまって 告ったことを後悔した。 意味わかんないよな… 何で?って思うよな… 「本当、ごめん…」 「違っう‥ッ…」 「ぇ…?」 「なんっで泣ッ…てんのっか‥わかっな‥ッ」 「亀…」 「胸っが…いっぱい、でッ‥ッ…これっ…」 「っ…」 ―グイッ しゃがみこんで 泣いている亀が、 愛しくなって… 腕を引っ張って 抱きしめた。 「っう…あか、に‥しっ…?」 「っ‥ゴメン…もぅ、二度とこんなこと‥しないから……」 「っ……あやまんっな‥ッ」 「ぇ…?」 「あやまっ‥たら…ヨケッ‥くるっし…」 「亀…?」 「もっ‥二度と、とか…ッヤダ…」 「えっ…?」 「今ッ‥気付いた‥ッ…」 「っ……」 「赤西…好きッ…」 . [*前へ][次へ#] |