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side J
亀が誰かと電話してる。
それだけでも嫌だと、
独占欲がわきだす。
別に自分の物じゃないのに…
すると亀がこっちをチラッと見たから、慌てて視線を外した。
しばらくすると電話を切った。
もう着替えてるし帰るのかと思ったら、今日は珍しく、そばの椅子に腰かけて…ため息を一息ついた。
「亀ぇ〜」
中丸が亀に寄って来た。
「んぅ?」
「今日飯食い行かねぇ?」
「ごめん、先約入ってんだ。」
「なぁ〜んだ。亀いっつも気付いたら帰っちゃってるから飯誘えないのに」
「ごめん、また今度な?」
「赤西」
「ん?」
「飯…食いに行かねぇ?」
聖が珍しく俺を誘った。
「おぅ、いいよ。」
「ちょっと、話したいことあんだ」
「っ……」
なんだかいつもと違う聖の雰囲気に、言葉が詰まった。
「じゃあ、いつものラーメン屋行こうぜ」
「おぅ…」
「じゃあ皆さん帰りましょうか〜」
中丸が先頭をきった。
「六本木行くぞぉ〜♪」
テンションが変に高い上田が冗談で言う。
「遊ぶぞぉ〜♪」
上田に続いて田口も。
「あれっ?亀帰んないの?」
中丸が椅子に座って携帯いじってる亀に訪ねる。
「迎えに来てくれるから…」
「VIP待遇ですねぇ〜♪亀梨さん(笑)じゃぁなぁ〜」
「バイバイ(^ー^)」
亀だけを残して、俺達は楽屋をあとにした。
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