page8/9 side J 亀が誰かと電話してる。 それだけでも嫌だと、 独占欲がわきだす。 別に自分の物じゃないのに… すると亀がこっちをチラッと見たから、慌てて視線を外した。 しばらくすると電話を切った。 もう着替えてるし帰るのかと思ったら、今日は珍しく、そばの椅子に腰かけて…ため息を一息ついた。 「亀ぇ〜」 中丸が亀に寄って来た。 「んぅ?」 「今日飯食い行かねぇ?」 「ごめん、先約入ってんだ。」 「なぁ〜んだ。亀いっつも気付いたら帰っちゃってるから飯誘えないのに」 「ごめん、また今度な?」 「赤西」 「ん?」 「飯…食いに行かねぇ?」 聖が珍しく俺を誘った。 「おぅ、いいよ。」 「ちょっと、話したいことあんだ」 「っ……」 なんだかいつもと違う聖の雰囲気に、言葉が詰まった。 「じゃあ、いつものラーメン屋行こうぜ」 「おぅ…」 「じゃあ皆さん帰りましょうか〜」 中丸が先頭をきった。 「六本木行くぞぉ〜♪」 テンションが変に高い上田が冗談で言う。 「遊ぶぞぉ〜♪」 上田に続いて田口も。 「あれっ?亀帰んないの?」 中丸が椅子に座って携帯いじってる亀に訪ねる。 「迎えに来てくれるから…」 「VIP待遇ですねぇ〜♪亀梨さん(笑)じゃぁなぁ〜」 「バイバイ(^ー^)」 亀だけを残して、俺達は楽屋をあとにした。 . [*前へ][次へ#] |