眠れぬ夜
愛する人 2
紘平がキスをしたまま僕を抱え上げ、ベッドへと向かう。
縺れ合うようにベッドに倒れ込むと、僕のジーンズと下着を素早く脱がしにかかり、後孔を弄り始めた。
紘平の大きな指がスムーズに内側に入り、クルクルと内壁を掻き分けて前立腺に到着すると、集中的にソコを擦ったりツネッたりして、僕が快感に内震えて喘いでいるのを楽しんでいた。
「朝まで散々嵌めまくってたからなぁ、まだ柔らけぇし奥までスッポリ入ってくぜ。ココ良いだろ?」
紘平のちょっと艶をもった低い声が熱い息を吐き僕の耳に触れると、頭の中が紘平に支配されたような気になってしまうから、つい反抗してしまう。
「アッン!バ、バカ!そ、そんな所良くない!」
「へぇ〜?良くねぇんだ?じゃあ、何でコレおっ勃起せてんだ?」
僕の反応したペニスを握り込み、ククッと笑いを押さえた声で囁く紘平は、この上もなく意地悪で、それでいて色気を感じさせる。
「ンッ、フ・・・アッン・・・。」
鈴口を親指でグリグリ擦られると愛液が溢れ出し、クチュクチュとイヤらしい音が室内に響いていく。
ヤダ・・・この音。
恥ずかしい・・・///。
昼間からsexするんだって再確認してしまう音。
僕が堪らなくなって顔を上げると、紘平は目を細めて手の動きを止めた。
「玲、まだ達かせない。俺と一緒だ。」
そう言うと紘平は、後孔に熱い猛立ったモノを一気に挿入し、最奥まで突き刺した。
「ウッ、ウッン・・・ハァ、ハァ、ハァ。」
「玲・・・。」
紘平は僕の名前を呼ぶと、腰を大きく大胆に動かし始めた。
その動きが激しすぎて僕は着いていけず、紘平に自由に揺り動かされるままになっていた。
「こう、紘平・・・も、ムリ・・・壊れ、る。」
「まだだ・・・まだ、玲を感じていたい。」
恍惚とした表情を浮かべながら、ゆっくりした動きに変わり、手を重ねてから指を絡め、それからキスをしてくれた。
アァ・・・どうしよう?
胸がドキドキして、心臓が破裂してしまいそうだ。
紘平とのキスは身体を繋げる行為よりも、紘平を近くに感じるから、好きなんだ。
吐息が触れ視線が絡み合う、恋人だけが許される距離。
いつになく紘平のキスにウットリして見つめていたら、紘平のほんのり上気した顔が僕を愛しげに見ていて、唇を動かした。
「玲、愛してる。」
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