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母親な彼女 7




何時もならば…
子供達は、専用の寝室に3人で一緒に寝ているのだが、
今回のように、
病気になったりした時は、その子だけを自室で寝かせて、
他の子との接触を避けるようにしている。



今回も、それぞれが風邪を引いたと判明した時点から、
お互いになるべく接触しないように、それぞれの部屋で過ごさせている。


つまり、今は…
長女の真衣の部屋に優子が行き看病をしている状態だ。






という事で、
僕は真っ直ぐに真衣の部屋へ向かった…。





…すると…





…ん?  


…廊下に人影?





あれは政紀と拓弥だ…

どうやら妹の部屋をこっそり覗こうとしているらしい。




「…君達、何をしてるんだい?」



「「…あっ!…」」



2人揃って気不味そうな顔を僕に向ける…。




普通に自宅の中で父親に会ったというのに、
その顔って…何なのさ?

…僕には会いたく無かったって事かい?





「…様子は、どうかと思って…、ずっと高熱で大変そうだったし…」

と、長男の政紀。




ついで、次男の拓弥が…

「母さんも、あまり寝てないみたいだし…」





…成程、彼らも僕と同じように…
高熱が3日間も続いている妹の真衣の容体と…

自分達の時から、ずっと看病のし通しで、
疲れ切っているであろう母親を心配している…という事か。












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