母親な彼女 6 大人用と子供用の食事を分けて作るなんて、かなり面倒だろう… 僕用にわざわざ1〜2品作るのだって…面倒な筈なのに… なぜ彼女は… そんなに手間暇のかかる事をワザワザするのだろうか…? …して、くれるのだろうか? そう考えたら… それが彼女の…僕らに対する “愛情表現のひとつ”なのだと気が付いた。 さっきまでの…モヤモヤした気持ちが 少し薄らいだ気がする。 子供達の看病忙しくて… 恐らくはあまり寝てもいない優子が… それでも手を抜く事なく、僕の夕飯をキチンと用意してくれていた事に… …感謝した。 ふぅ…仕方ないな… 明日は休みだし、 …少し看病を交代してやっても良いかもしれない… 優子の身体も心配だし… 取り敢えず、様子を見に行ってみようか…? そう考え…真衣の分の畳んだ洗濯物を手に、 彼女達のいる部屋へ向かった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |