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神の名鑑
烏枢沙摩明王
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)とは

密教における明王の一尊です。
烏枢瑟摩明王、烏瑟沙摩明王、烏芻沙摩明王とも表記されます。

烏枢沙摩明王は古代インド神話において元の名を「ウッチュシュマ」、あるいは「アグニ」と呼ばれた炎の神であり、この世の一切の汚れを焼き尽くす功徳(くどく)を持ちます。

仏教に包括された後も「烈火で不浄を清浄と化す」神力を持つことから、心の浄化はもとより日々の生活のあらゆる現実的な不浄を清める功徳があるとします。

幅広い解釈によってあらゆる層の人々に信仰されてきた火の仏です。

意訳から不浄潔金剛や火頭金剛とも呼ばれました。

烏枢沙摩明王は彫像や絵巻などに残る姿が一面六臂であったり三面八臂であるなど、主に右足を大きく上げて片足で立った姿であることが多いです。

有名な功徳は 特に有名な功徳は便所の清めです。

便所は古くから「怨霊や悪魔の出入口」と考える思想があったことから、現実的に不潔な場所であり怨霊の侵入箇所でもあった便所を、烏枢沙摩明王の炎の功徳によって清浄な場所に変えるという信仰が広まり今に伝わっています。

また、下の病気や婦人科の病気からも守護してくださいます。日本では出産にあたって血の穢れを取り除く守護神として祀られていたそうです。なかなか子宝に恵まれない人を救うともされます。更には相思相愛にまでご利益があるという説もあります。

この明王は胎内にいる女児を男児に変化させる超能力を持っていると言われ、男児を求めた戦国時代の武将に広く信仰されてきました。

これが「烏枢沙摩明王変化男児法」という祈願法として今に伝わっています。

「烏枢沙摩明王の真言」

オン クロダノウ ウンジャク。

オン シュリ マリ ママリ マリシュシュリ ソワカ。

このように烏枢沙摩明王の真言は2種類ありますが、どちらも意味は変わらないそうです。個人の好みで覚えやすい方を覚えてもいいですね。

また、祀っている寺社によっても微妙に真言が異なることがあります。

そもそも真言とは「真実の言葉」という意で、転じて仏の言葉をいいます。サンスクリット語を音写したもので、真理を凝縮した呪文的な言葉とされます。発音そのものに意義があるということなので、ただただ唱えるとよいそうです。

また、真言は心の中で唱えればよいそうです。もちろん声に出してもかまいませんが、その場合は奇数回がよいとのこと。本当は21回唱えるそうですが、それだと大変なので3回、もしくは5回という回数でもよいとされます。


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