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調教させて?


「お待たせ。…って、どうしたの?」


瞬がびっくりしてる。そりゃそうだ、俺が部屋の隅で芋虫みたいになってるんだもんな。

いや、だって急に瞬が戻ってきたもんだからローションを直す暇がなくて、思わずお腹に抱えてうずくまっちゃったんだよ。うん。我ながらなかなか賢明な判断だったと思うよ。ローションは視界から消せたしね。


まあ、問題はこの体勢を崩せないってことかな…

「どうしたの?お腹痛い?」


もぞもぞと動きながら、うぅうぅ唸ってる俺は芋虫化進行中。このまま、お腹のボトルごと繭にくるまれ蛹になりたい。


「本当にどうしちゃったの?大丈夫?…ってコレ」
「うわぁ!」


瞬の声が吐息と共に耳に届く、慌てて耳を押さえるとゴロンと転がり出るボトル。ご丁寧にラベルをこちらに向けて、イチゴ味を主張している。

「あっ!ダメっ!これ、ダメ!」

再び抱え直そうとボトルの行方を探す。
あっ、ピンクのボトルは恋人様の右手にしっかり握られていた。チクショウ…場所かわれよ。


「イチゴ味はダメだった?今度は、違うの用意しとくね。」

そのまま、何事もなかったように本棚に戻されるボトル。……やっぱり、場所かわらなくていいです。




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