作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ドキたま/すたんぷ第四巻経過報告:03(サンプルあり)(2014/10/26)
古鉄≪というわけで本日の経過報告です。……分量にするとあと150KBという感じでしょうか≫
恭文「つまりあとちょっと!」
古鉄≪そう言えばメルとまのリマスターをちょっとずつ載せ始めましたけど、価格は≫
恭文「……やっぱり下げてもそれほど売れ行きは差がないから、据え置きで。というか……リマスターで話数が増えそうだから」
古鉄≪読みやすく、更にボリュームアップするんですね、分かります。じゃあ他のも≫
恭文「変わらずかな。とりあえずとまとFS第一巻から三巻は、お試し価格という感じに。それじゃあ今回のお見せするのは」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
なぜか不機嫌な姉さんと二階堂先生が、リビングの机を挟んでお互いに背を向け合っている。
しかも空気が険悪……なんだ、この冷戦状態は。てっきり姉さんの機嫌が悪かったのは俺のせいだと思っていたが、どうも違うらしい。
「なぁBY」
『なんだ、ムサシ』
「二人はいつからこの状態なのだ」
『この空気自体は昨日からだな。なお、原因はこれだ』
BYが二人を見ながら差し出してきた、一冊の本を受け取る。これは手作りの、いわゆるコピー本というものだろうか。
そして表紙には見た事のないタイトルが描かれ、『監督:タラランティーノ』と……タラランティーノ!?
「BY、これは」
『最近決まった、ほしな歌唄の新しい仕事だ。彼女はタラランティーノ監督の新作映画に出演する』
「タラランティーノ監督と言えば、アカデミー賞も受賞した事のある有名監督じゃないか!
その映画に歌唄さんが出る!? ……だがあの人、演技経験などは」
『ミュージカル映画だそうだ。彼女の歌唱力に目をつけて依頼が来たらしい』
「えぇそうよ。やっと……やっと凄いチャンスが来たのよ。それなのに」
姉さんは横目で二階堂先生を見て、表情を険しくする。
「悠、もう今度こそアンタとは別れるんだから! ほんと理解がないし!
そもそも一回別れた時に気づいておくべきだったわ! あー、式挙げる前に分かってよかった!」
「な……姉さん、二階堂先生とまたお付き合いしていたんですか!?」
「これは初耳だな。元サヤフラグは成立していたわけか」
「無駄なフラグだったけどね!」
「いやいや、ちょっと待った! それはおかしいだろ!」
二階堂先生は不満げに声を荒らげながら、姉さんへ向き直る。
「僕は別に仕事辞めろとかそういう事は言ってないだろ!?
てゆうか、君や歌唄ちゃんの仕事がよっぽどアウトじゃない限り、口を出せるわけないし!
僕が言いたいのは――どうしてこの仕事で、式が延期になるかって事!」
「しかも式の予定まで立てていたのですか!? ……は、まさか俺がここに突然呼び出されたのは」
『そうだ。何分急な話で、当人達と私だけでは手が届かなくてな。
君の実務能力はかなり優秀との事で、三条ゆかりが増援として呼んだ』
やはりそうか! やけに猫なで声で頼まれたから何事かと思ったら……父さん達はなにも言っていなかったんだが、それはどういう事なんだ!?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、あのお話です。ここも追加メンバーがいるので、ちょこちょこ変えている感じですね」
古鉄≪ただ問題が。……ネタバレのため、出せるのがこの辺りまでに≫
恭文「……ガチネタバレだもんね」
(めんごめんご)
古鉄≪なのでガチ書き下ろしな部分を中心に見せていきましょう。まずはこちら≫
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「蒼凪、頼む……! 私にガンプラバトルを教えてくれ!」
トラブルの火種というのは、いつの日もすぐ訪れるもの。この日もそうだった。
聖夜市で教師見習いをやっているシグナムさんが、いきなり僕へ土下座してきたのだから。
「……は?」
「今までの事を考えれば、こんな事頼める義理立てはない! しかし、お前しか頼れる者がいないのだ! 頼む、どうか!」
「ちょ、シグナムさんなに! いきなり土下座って! ていうかなんでガンプラバトル!?」
「そうだよー。とりあえず頭上げようよー。お話聞かないとどうにもできないし……ねー、恭文ー」
「じゃあそのまま、地べたに額をこすりつけながら説明しましょうか」
『ドS発揮!?』
いや、当然でしょ。この人のこれまでを考えたら、これくらいは軽いって。……まぁ事情があるのは見えたけどさ。
「……水戸という女生徒を知っているか。四年の」
「知ってるもなにもリインとややちゃんのクラスメートなのですよ。そして模型部所属で、恭文さんとはバトル仲間なのです」
「リイン先輩もお話継続!? 先輩、シグナム先生と一体なにがあったんですか! どうしてこれがデフォなんですかー!」
「……彼女はたまご絡みの暴走で、ガーディアンに多大な迷惑をかけたんだ。恐らくその件だろう」
「それ以外でもちょくちょくね」
リインが言うように水戸ちゃんとはちょくちょくバトルしてるけど、都市不相応にしたたかな子だよ。頭もいいし、招来の部長候補でもある。
「十一月の一件以来、その水戸に声をかけられ……その、いろいろと面倒を見られてしまって」
「シグナムさん、結構ドジっぽいもんねー。先生達も言ってたよー。真面目だから好感持たれてるっぽいけどー」
「そんな水戸に……なぜかガンプラバトルのチームへ誘われてしまったんだ。部活とは関係なくだが」
「……そういや公式戦ではタイマン基本だけど、チーム戦での大会もちょくちょく開かれてたなぁ」
「それだ。同級生である助三郎と私、それに水戸で……頼む蒼凪! 私に力を貸してくれ!
ガンプラは二人の協力もあって先日完成したが、練習する時間がないんだ! 五日後には初めての試合が」
「断る」
『即答!?』
シグナムさん、そんな捨てられた子犬みたいな目で見ないでくださいよ。まるで僕が悪いみたいじゃないですか。
「あのですねぇ……そういうのは僕じゃなく、チームメンバーである二人に相談すればいいでしょ。なんで僕を頼るんですか」
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恭文「というわけで、以前もらった拍手を元に新しいお話を書いてみました」
(拍手、ありがとうございました)
恭文「まぁトライファイターズ的な感じですね。非公式な野良試合ですけど」
古鉄≪なので使用ガンプラもそちらが元になっています。こんな風に≫
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「ところでシグナムさん、ガンプラは」
「これ、なのだが」
不安げなシグナムさんがケースを取り出し、中から自作ガンプラを取り出す。……がっしりとしたフォルムに、白をベースとしたボディ。
上半身は赤紫でカラーリングされ、排熱部やアンテナは明るいイエロー、アンテナ基部やガンダム的な顎、ブーツのソール部は黒気味なグレー。
左腕に星形が刻まれたシールド、右手にライフルを装備。背部には逆V字型のミニウィングを持つシルエット装着。
このウィングは【RQM60フラッシュエッジビームブーメラン】。ようはぶん投げて、展開するビーム刃で斬りつける武器だよ。
更に【MMI-710エクスカリバーレーザー対艦刀】を二刀装備。ハンドガード付きの両刃剣なんだけど、片面の刃が取り除かれている。
ここは上下にある発生装置によって、レーザー刃が生まれる仕組みなんだ。柄尻をくっつけ、ダブルセイバーにもなれる。
荒削りなところは多いけど、手間暇かけて作っているのは分かる。しかしこれは。
「わぁ、カッコいいじゃん! 恭文、これって」
「ソードインパルスガンダム――機動戦士ガンダムSEED DESTINYに出てくる、主役機の形態だよ。なるほど、これなら」
「なんとかなりそうかな」
「まずは基本的なとこからだしね。じゃあシグナムさん、早速やりましょ」
「わ、分かった」
ベースは今回四つを菱型に連結。その端にシグナムさんが移動するので、僕も真向かいに。
「あれ、恭文君もやるの?」
「実際にガンプラを動かして、始動した方が早いからね。あむ、やや、おのれらもついでだ。ガンプラは持ってきてるんだよね」
「大丈夫だよ」
「やるぞー!」
≪――Plaese set your GP-Base≫
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恭文「まぁこんな感じですね。でもエクスカリバーかぁ。これ使うのはどうしても、フォースインパルスの印象が」
古鉄≪フリーダム撃墜時のアレですね。MGでもセットでしたから、そのせいでしょ≫
(あれは嬉しいファンサービス)
恭文「ところでHGCEインパルスはいつ……ほら、アイディアでも僕がインパルス使ってバトルーってあったから」
古鉄≪デスティニーの改造機もビルドファイターズトライでは出るようですし、期待ですね。では次行ってみましょう≫
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「ついに試合だね。シグナムさん、頑張って!」
「あれだけ練習したんだもん! きっと大丈夫だよー!」
「あ、あぁ。お前達……本当に、すまない。そしてありがとう」
そしてシグナムさんは、あむ達に励まされまた……迷惑かけまくった相手にここまでよくしてもらえるから、相当感動しているらしい。
目もきっちり覚めたようで安心していると、講堂玄関に人影。……ただしそれは対戦相手じゃない。
風格ある髭面、鋭い眼光、青い上着とスラックス……まさか、アレは!
「どうやら間に合ったようだな」
「大尉!」
『大尉、お疲れ様です!』
つい僕は模型部のみんなと敬礼。ど、どうしてここに……どうして大尉がここに!
水戸ちゃんを見ると、敬礼しながらもタレ目をほころばせていた。どうやら知ってはいたらしい。
大尉は僕達へ近づきながら、右手をサッと挙げる。それを合図に僕達は敬礼終了。
「蒼凪君、今のなに!? というかあの人は誰!」
「ラル大尉――ガンプラバトルフリークの中では、重鎮に等しい人だよ」
「重鎮!? え、アンタそんな人と知り合いなのかな!」
「なに、私などただガンプラが好きな中年だよ。ところでヤスフミ君、先日はまた派手に暴れたな」
あー、ガンプラ塾の一件か。そりゃ大尉なら見抜けるだろうなぁ、だって青い巨星の異名を持つ人だし。
「いえ、売られた喧嘩を買っただけです」
「そのようだな。しかし元気そうで安心したよ。……そろそろ世界を目指してみてはどうかね? 君を待っているファイターがいるはずだ」
「考えてみます。ところで大尉、今日はまたどうしてこちらに」
「水戸くんからご招待を受けてな。さて」
大尉はずいっとシグナムさんへ詰めより、戸惑うその瞳の奥を見定める。きた……大尉恒例のアレ!
「ふむ、君が水戸くんの言っていたシグナムか」
「は、はい。あの、あなたは」
「いい目をしている。自信と野心に彩られた目だ。しかし侮るなよ、戦場とは荒野だ。そして戦いとは非情だ」
「蒼凪……この方は本当に何者だ! 水戸、まさか対戦相手というのは」
「いえいえ、ラル大尉ではありませんよ」
でも大尉をこちらに呼べるほど、素晴らしい対戦相手か。一体誰が……と思っていると、見知った顔達が玄関に現れた。
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恭文「そして大尉が同人版で初登場。どこにいても、誰と知り合いでも不思議がない凄いキャラ」
古鉄≪最初は一話だけのゲストキャラだと思っていたら、レギュラー化してこれですしね。凄いですよ、ラルさん≫
(さすがは青い巨星です)
恭文「そして一大イベントも勃発。こんな感じです」
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卒業旅行ガイド前日――武装などの準備をしていると、ベッドに座るフェイトがとても心配そうに。
「ヤスフミ、あの……やっぱり私も行くよ。今からチケットを取って」
「無理に決まってるでしょうが! 明日朝一番の飛行機だよ!? ていうか、フェイトは妊婦でしょうが!」
「ほんとだよ! お前引っ張って観光とかできないからな!? スケジュールに差し支えが出たらどうすんだよ!」
「そうだよフェイトちゃんー、安定期とは言え無理しちゃ駄目だよー」
「大丈夫です。あの、私頑張るし」
アホな事を言い出し、ガッツポーズをしだした。駄目だ、お母さんになってもフェイトはフェイトだった。
サボっていた分のスペックは取り返せない。だからこそフィアッセさんも残念そうな顔で、フェイトの頭を優しく撫でる。
「お兄様、フェイトさんが馬鹿です」
「知ってた」
「馬鹿ってひどいよー! わ、私は本気だよ? 奥さんだし、心配だし……ここ最近ヤスフミは遠出するたび、事件に巻き込まれてて」
「人を死神(探偵)みたいに言わないでよ! ちょっと気にしてるんだから! だから引き受ける時悩んだんだから!」
「いや、お前は死神化してきてるだろ。だって将棋の街に止まった時などは……うぐ」
ヒカリが顔を真っ青にしたので、窓を開け外に出す。するとヒカリは月夜に吠え、口からモザイクを吐き出した。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、何度か拍手をいただき、更に前ふりもしていたアレです。
ただ僕はガイドとして空気化するため、旅行中の支店はあのメンバーで固定ですけど」
古鉄≪結果マジで空気化しそうですからね。でもあなた、死神って≫
恭文「違う、僕は死神じゃない。僕の出先で事件起こす奴らが悪いんだ」
(きっといろんな名探偵がそう思っています。
そう言えば昨日のFate/stay night第四話、バーサーカーとの戦闘が凄かったですね。
本日のED:綾野ましろ『ideal white』)
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