[前]夜空舞う、銀の蝶
2
暗い。
真っ暗闇。
音もない。何もない。
私しか、いない。
おかしな感覚に呑まれそうだ。
「てかなんで私は凪の夢にいるんだ…?」
考える事しか、今は出来ないし
それしかないから。
私は考える。
「私は風邪(?)で寝込んだ。んでその夜、ここにいた。
──んで今に至る、と…」
…………っあ゙────!!!!
結局よくわからない!!!
ガジガジ頭を掻く。
どうやら私はあんまりまとめるのが上手くないらしい。
──────ペタ、
その時、゙音゙がした。
─────ペタ、ペタ、
さっきまで、何もなかったのに
─────ペタ、ペタ、ペタ、
私の方へ、゙確実゙に
────ペタ、ペタ、ペタ、ペタ、
向かってくる、
────ペタ、ペタ、ペタ、ペタ、ペタ、
────アシオトが。
(その音は)
(どんどん大きくなる)
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