[携帯モード] [URL送信]

[前]夜空舞う、銀の蝶
4



参ったなー、と頭を抱える。

その時、服が引っ張られた。



「…凪?」

「悠嘉、も……消えちゃうの…?」

「え…?」

「皆ね、消えちゃうの…私は…いつも…」

…独り…─



少女──凪は恐れていた。

独りを。

孤独を。


…私と同じ。



蝶は凪にそっと笑いかけた。



゙一緒に居てあげる゙

゙独りにしない゙



そう意味を込めて…────






「生きて、るんだよな…?死んで、ないよな!!?」

「落ち着けダメツナ」


ガンッとツナに蹴りを決めるリボーン。


蝶はあれからずっと瞳を開けない。


眠り姫のように、ただ寝ている。


時間はさほど過ぎてはいないが、とても長く感じてしまう。



「リボーンさん…これは…」

「あぁ。スゲェやべぇ状況だな」



兎に角、蝶に酸素を。
すぐに病院に運ぶぞ。


はい…!!



─三人のそんな様子を見ても、ツナは動けなかった。







(離れた)

(体[ウツワ]と魂[ナカミ])

[*前へ][次へ#]

4/15ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!