書く ―CHの二次小説を扱っていマス。 デート〜その後のおまけA スクリーンには、愛をさけぶ男とそれに涙する女。 辺りを見渡すとウルウルした目で映画を見つめる女性客が目に入る。 女ってこーいうの好きだよなあ。 頭をボリボリ掻きながら隣をチラリと見ると、 やっぱり大きな瞳をキラキラさせながらスクリーンを見つめるパートナーがいた。 しかし、今日の香はいつものラフな格好ではなく、ミニスカートなんて履いちゃって。まあ… ふと思わず手を伸ばして触れたくなるような、形のいい太ももが目に入り、ドキリとする。 香相手になにやってんだ。オレは 横道にそれそうな気持ちを、頭を振って元にもどす。 チラリとまた隣を見ると、映画に未だ釘付けなパートナー。涙を流しているようだ。 ☆☆☆☆☆ お互い好きあってるのに男は病で長くは生きられない。 それを知りながらも、2人で生きていく決意をする男と女。 この映画、泣かずにはいられない。 目からこぼれる涙を、バッグから取り出した黄色いハンカチで拭っていると 肩にのしっと重い感触。 何かと目をやると、リョウの頭が肩にのっかっていた。 リョウの頭がのっかったと認識した瞬間、肩から左半身に緊張が走り、さっきの涙が一気に吹き飛んだ。 「ちょっちょっとリョウ」 小さく言っても頭は動かない。 なるべく体を動かさず顔を覗きこむと、目をつぶって口をあけて寝ているご様子。 「ったく…」 起こすのをあきらめて、そのまま肩を貸してあげることにした。 いまもまだ肩に走る緊張と、ドキドキするこの心臓を この男は知らないだろうな。 その時 スクリーンの中の女が、死にいく男へ最後に言った言葉が、自分の気持ちとリンクした。 無意識にリョウの頭の方へ、首を傾けて自分の頭を寄せ合っていた。 ☆☆☆☆☆ 伸びをして、大きな欠伸をしながら映画館をでる。 「面白かったね。香ちゃん」 「あんた、ぜっんぜん見てないで寝てただろうが!!」 すかさずパートナーからの痛いツッコミ。 「アンタは寝てて見てなかったけど、主人公の女の人が最後に言った言葉いい言葉だったわ。あの人の気持ち、私と一緒だもん」 香は少し顔を赤らめて、空を見上げて歩いていた。 その仕草に少し見とれそうになったが、いつものトーンで 「あの女の人、リョウちゃんもタイプ。ナイスバデーだし」 言った瞬間 さっきまでの穏やかな香から一変、殺気が感じられた 「そうよね。アンタに真面目に感想を言ったアタシがバカだったわ」 あきれ顔の相方。 「そんなことより香ちゃん。ぼき、お腹空いちゃった。」 お腹をおさえてアピールすると、 「そうね。私もコーヒー飲みたいし、キャッツでも寄って帰ろうか」 「名案」 そう言うと笑顔になるパートナーは、 ポケットに手をツッコんで歩いてる俺の腕に、自分の腕を絡ませた。 そのままいつものように、いつもの足並みでキャッツに向かった。 キャッツに行く道すがら俺の頭の中では、スクリーンの女が言った最後の言葉が回っていた。 ―アナタと出会って好きになって別れはすごく辛くなったけれど、 それ以上に、そばにいれた幸福の方が大きかったの。ありがとう 香には、最後のシーンまでちゃんと見ていたことは黙っておこう。 ☆☆☆☆☆ おまけA書き終えました。 しかーし なんだかまとまりない文になってしまった!! うあー とりあえず読み流してください。反省 [*前へ][次へ#] [戻る] |