無邪気な君とロリコンな僕
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でも、それはできない。
それは法律に反するとかだからじゃない。
世間の目が気になるとかだからじゃない。
僕が彼女を本気で愛してしまっているということだ。
僕は彼女の綺麗な瞳が好きだ。
僕は彼女の小さな体が好きだ。
でも、それよりも無邪気に笑う彼女が好きなのだ。
きっと、僕という汚れきった人間が彼女に触れると、彼女の純粋な瞳は汚れてしまうだろう。
きっと、僕という歪みきった人間が彼女に触れてしまうと、彼女の無邪気な笑みは変わってしまうだろう。
そう思うと、どうしても彼女に近づくことができなかった。
僕は純粋で無邪気に笑う彼女が好きなのだ。
汚れを知らない彼女でいて欲しいんだ。
そんな願いと愛しさを胸に彼女を見つめる。
でも、その愛しさはときに僕を傷つけた。
絶対に報われない恋だとむせび泣いた夜だってある。
でも、それも今日で終わり。
彼女をこうして見つめることができるのは、もう今日だけ。
僕の恋は今日で終わる。
きっと彼女を忘れるなんて、なかなができないだろう。
それでも、僕の恋は今日で終わりなのだ。
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