無邪気な君とロリコンな僕 ページ:5 でも、それはできない。 それは法律に反するとかだからじゃない。 世間の目が気になるとかだからじゃない。 僕が彼女を本気で愛してしまっているということだ。 僕は彼女の綺麗な瞳が好きだ。 僕は彼女の小さな体が好きだ。 でも、それよりも無邪気に笑う彼女が好きなのだ。 きっと、僕という汚れきった人間が彼女に触れると、彼女の純粋な瞳は汚れてしまうだろう。 きっと、僕という歪みきった人間が彼女に触れてしまうと、彼女の無邪気な笑みは変わってしまうだろう。 そう思うと、どうしても彼女に近づくことができなかった。 僕は純粋で無邪気に笑う彼女が好きなのだ。 汚れを知らない彼女でいて欲しいんだ。 そんな願いと愛しさを胸に彼女を見つめる。 でも、その愛しさはときに僕を傷つけた。 絶対に報われない恋だとむせび泣いた夜だってある。 でも、それも今日で終わり。 彼女をこうして見つめることができるのは、もう今日だけ。 僕の恋は今日で終わる。 きっと彼女を忘れるなんて、なかなができないだろう。 それでも、僕の恋は今日で終わりなのだ。 [*前へ][次へ#] |