無邪気な君とロリコンな僕
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そう思いながら、顎をあげ、オレンジ色に染まった空を眺める。
夕焼けは寂しくて切ない。
それを見てると、涙が溢れそうになったが、グッとこらえた。
そして、そんなときだった…
「ねぇ、お兄さん、もしかして私のこと描いてくれてた?」
前方から、あの幼くて可愛らしい声が聞こえてきた。
僕は驚いて、すぐに視線を前方に向ける。
そこには彼女がいた。
僕がこの2ヶ月間、恋い焦がれてきた小さな少女が微笑していた。
僕は、今、この現状がさっぱり理解できず固まってしまう。
それもそのはずで、僕は、彼女に恋に落ちたあの日から、一回も彼女と会話をしていないのだ。
「え、あぁ、うん。」
目の前には、あの愛しくてたまらない小さな少女が微笑んでいる。
心臓がいっきに心拍数をあげ、踊り狂ったかのように脳内が至福で満たされる。
「本当?ねぇ、見せて、見せて。」
彼女は僕の返事を聞くと、嬉しそうに僕の腕を掴み振り回す。
柔らかい感触と彼女ねぬくもりが僕の腕に伝わる。
一瞬、これは現実なのかと疑問に思ってしまう程のできごとだった。
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