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イケメン♂パラダイス
鈴木の怒り


鈴木「この本学にそんな中途半端な気持ちで野球やってる奴なんかいねぇぞ!!楽しみたいだけなら自分で同好会でも作ってそこでやれ!」




そう言うと、鈴木は乱暴に部室を出ていった。
しばらく静寂が続く。






李「何かみなさんすみませんでした…」






島「ゴロよ。鈴木が言ったことの本当の意味が分かるか?」





李「本当の…意味?」







島「スポーツってのはな、上手くなればなるほど楽しくなってくるもんなんだ。そしてさ一生懸命練習して、上手くなってお前を虐めていた奴らを見返してやれよ!協力はするぜ、なぁみんな!!」







一同『おぉー!!』







李「あ…りがとうございます…」






中学時代、いつも一人ぼっちだったゴロにとって、このみんなの優しさは痛いほど心に染みた。







掛布「よしじゃあ早速明日から特訓だ!」






―次の日




掛布「んなら何から始めるか…とりあえずバッティング見ようか。そら打席に立て。」





サッ





豪「ぷっww何だその構えww」




ゴロリのバッティングフォームは牙茶学のムック同様、すこぶるキモかった。




掛布「まぁいいやwwムックだってあれでミートはうまいからな。野原!バッティングピッチャー頼む!」




野原(新一年)
「ほいほ〜い!」





シュッ


ブンッ




シュッ


ブンッ




いくら振っても全然ボールに当たらない。




掛布「はは…こりゃひどいな……もうバッティングはいい、それなら守備だ!」





カーン




ポロッ




ポロッ





池上「こwwれwwはwwwww」






池上もさすがに呆れ顔だ。






李「やっぱり僕には才能が無いんだ…」




そう呟きながらホームにボールを投げ返したのを見て、掛布はゴロの何かに気付いた。





掛布「ゴロ、英二だって中学から始めてあの実力だぜ?野球が大好きなお前なら大丈夫だ。信じて練習するしかないぞ。」







李「はい!頑張ります!」






掛布「(あと心配なのは英二だ。最近少しおかしいからな…。)」











ゴロの一件は落ち着いたものの、英二のことが頭から離れない掛布であった。

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