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イケメン♂パラダイス
明日への希望(終)
―シュッ




 バンッ




春の暖かな日差しの元、投球練習に励む英二と掛布。





掛布「よし、今日はもうここまでだ!あがろう。」





英二「ふぅ……」









豪「おーい!掛布〜英二〜!!今からカラオケ行くんだけど、一緒に行かないか〜?!」






掛布「よっしゃ!久々に行くかぁ!!!!英二も行くだろ?」










英二「……いや悪い、今日はちょっとな。」







掛布「そ…そうか。んなら、肩ちゃんと休めとけよ。じゃあな〜!」





辻「僕もンフッ行ってもいいかなンフッ?」





池上「お前津軽海峡冬景色しか歌わないからな。絶対来んなよ。」





辻「しょんべんひっかけっぞカスども」


ボコッ、バキッ、ガスッ




辻はピヨった







一同『じゃあ行こうぜ〜!』









烈「あれっ?英二は?」





掛布「何か用事があるんだとよ。最近付き合いわりぃよな英二。」






小野田「うん…でも何か気になるんだよな〜。」





御法川「ほっとけない!!ってかwww」







豪「まぁいいじゃん!よしじゃあ行こうぜ〜!」











―シュッ


 シュッ






英二「ハァッ…ハァッ…よしラスト…」





ズキッ!






英二「うっ…!」







忘れ物を取りに来た楓が英二に気づく。






楓「英ちゃん?何やってるの?」







英二「道具が出しっぱなしだったから片付けてたんだ。うん!これでよしっと…」






そう言って英二は足早に駆けていった。







楓「………」







それから一週間たち、初めての練習試合が組まれた。
相手は格下の高校。

先発はもちろん英二だ。






掛布「よっしゃ!パパッと抑えていこうや!」



英二「おう!!」





しかし……





シュッ




カァーン!





英二「くっ…ハァッ…ハァッ…」







打者一巡の猛攻で6点が入った。未だノーアウト。






安東「タイム!!ピッチャー交代!板東に替わって船越!」






代わった船越がピシャリと締め、その試合は辛くも6対7で本学が勝利した。


試合終了後、英二はさっさと帰ってしまった。




掛布「最近の英二はやっぱりおかしいな…誰か何か知らないか?」








楓「実は………英ちゃんみんなが帰ったあとも無理な練習してるみたいなの。船越君が来てからずっと…。」








掛布「やっぱりか…くそっ!」





掛布は英二の家へと走り出した。







ピンポーン




「掛布です!」





ガチャ





オカン「はーい!あら掛布くん!英二ならまだ帰ってないわよ?」







掛布「そ、そうですか……。わかりました!」






掛布は次に学校へ向かった。









『ハァッ…ハァッ…ハァッ』





ボールを投げる音と荒い息遣いが聞こえる。







掛布「!!」






英二だった。








掛布「おい何やってんだ英二!やめろ!」







英二「うるせー!俺はもっとうまくなんなきゃいけねぇんだよ!!!!!!」







バキッ









英二「いっ…いきなり何すんだよ!」







掛布「楓ちゃんから聞いたよ。普段の練習の後もこうやって無理な練習してるってな。どうしてそこまですんだ?」









英二「俺がうまくなんなきゃ……だめなんだよ…」








掛布「うぬぼれるのも大概にしろよ英二。今のお前の球なら目つぶってても簡単にホームランにできらぁ。やってみっか?」









英二「な…出来るもんならやってみろよ!」








シュッ




ヒューン







カァアアアン!







英二「なにっ?!」










その瞬間。








池上「とりゃあ!!!!!」







パシッ!









掛布「あちゃ〜センターフライかよ…。」








英二「い…池上!どうしてお前ここに…」





『俺たちもいるぜ!』






ぞろぞろと他の仲間がやってきた。







掛布「お前…船越のことが気になるんだろ?いいじゃねぇかお前はお前で!こんなにお前をサポートしてくれる仲間もいるんだ。一人で背負うことはないさ。」









英二「掛布……」






豪「英二らしくねーぞ!!」






ジェフ「ソウダソウダ!!エイジラシクナイヨ!アナタノマワリニハコンナニモココロヅヨイナカマガイルンダヨ!オモイッキリノビノビナゲナヨ!!」







英二「みんな……ありがとう。」









その時





船越「板東さーん!」




何も知らない坊やがやってきた。







船越「今日の僕のピッチングどうでした?!」








英二「ふっ…まだまだだな。お前は変化球がダメだ。俺が教えてやる!」







船越「そんなこと言って今日バンバン打たれてたの板東さんじゃないっすか〜!!」






一同『わはははは』




英二はすっかり立ち直り、再び孔子園へと走り出した!!



























ジェフ「フゥ…イッケンラクチャクヤデ…ッテカサ、サイキンオレノデバンスクナスギルヤロ?!キヲツケナハレヤ!」

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