小説
one year later
あれから一年たった
今日も涙を落とす
あいつが大切なんだ
守り切れなかった
一瞬だけ あの時
本当に一瞬だけボスの指に
触れられたんだ
触れられた気がしたんだ
あともう少しだった
絶対に離してはいけないと
理性が教えてくれていたのに
教えてくれなくたって分かってたのに
出来なかった
氷の中に閉じこもったボスは
もう何も言えない
こちらから直接触れることもできない
身体の傷はとっくに癒えたけど
こころの傷は癒える気配がない
一生このままだと
俺はどうすればいい?
分かんねぇよ
誰か教えてくれ…
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