小説
four years later
あれから4年
ぽっかりと心に穴が開いたまま
空白の時を過ごしているようにさえ思える
俺はひとりで過ごすことが多くなった
実質VARIAも表面上は
活動停止になり、メンバーとも
前ほどは会わなくなった
生きている。
あいつらはまだ実態がある、
それならいいんだ
…ボスはまだ帰ってこない
リリリンと乾いたベルの音が鳴る。
あいつからだ
洗練された装飾がついている
電話台へと向かう
内容はルッスからの俺を心配する電話だった
毎回、頻繁に掛けてくる
「大丈夫、心配するな」
そう言って同じセリフを何回吐いたろう?
嘘をつくことも、
もう いい加減嫌になる
お前が帰ってくれば
この俺の小さな世界は
すぐに変わるのに。
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