小説 one year later あれから一年たった 今日も涙を落とす あいつが大切なんだ 守り切れなかった 一瞬だけ あの時 本当に一瞬だけボスの指に 触れられたんだ 触れられた気がしたんだ あともう少しだった 絶対に離してはいけないと 理性が教えてくれていたのに 教えてくれなくたって分かってたのに 出来なかった 氷の中に閉じこもったボスは もう何も言えない こちらから直接触れることもできない 身体の傷はとっくに癒えたけど こころの傷は癒える気配がない 一生このままだと 俺はどうすればいい? 分かんねぇよ 誰か教えてくれ… [*前へ][次へ#] [戻る] |