ひと目惚れB
結局あの日は、いじめすぎたせいか、それ以上口をきいてもらえず帰った。
しかし、しょうじのウインナーちんこから濃い黄色の尿が噴き出す光景と、困惑と羞恥の表情が、頭を離れなかった。
それから2週間はもっぱらオカズになった。
半年以上たった今でも、思い出すと危うく股間に手がいきそうなほど興奮する出来事だった。

「(あの、しょうじが居る…同じクラスに、1年間…)」

こみ上げてくる感情…

「なあなあ!お前さあ、ひょっとして大城しょうじくん?」

…を味わうより先に身体が動いてしまう男、ゆうた。
しょうじはさすがにびっくりしたのか、伏していた長い睫毛をぱっちり上げて、ゆうたを見た。

「え、あの、誰?」
「えーん酷くね?俺だよ。堀井ゆうたくん!」
「堀井…ゆうた……ああっ!」

思い出すと同時にいたたまれなくなって、うろたえはじめるしょうじ。

「思い出した?」
「あー。ああ、堀井ね。うん。知ってるよ」
「ほーんと!?やっべうれしいなあ!」

ゆうたはがっとしょうじの両肩をつかんででこ同士を引き寄せた。
満面の笑みで大きな黒目を捉える。

「あん時の続きができるし」

しょうじはめまいを覚えた。

「(続き!続きって、なに??てかこいつ何言ってんだ?何なのこいつ)」

二の句が継げないしょうじをよそに、ゆうたはしょうじの艶やかな黒髪を愛犬にするようにかき回し、友達の輪へと去っていった。

ぼさぼさ頭のまま放心するしょうじ。
はっと我にかえると、かーっと顔が熱くなった。

「(は?あいつと一緒?同じクラス!?)」

すごく嫌な予感がする。
事態を飲み込むほどに、悪寒が背中を駆け下りる。
長いため息を吐いて、机に突っ伏した。

「(え、ちょ、まじかよ。さいあくじゃん…なんでよりによってあいつ…)」

しょうじの胸には、絶望感と、もうひとつ別の感情が芽生えていた。
きゅんと締め付けられるような、甘やかな感覚が。

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