ひと目惚れA*
歩きながら聞いた。今後会うかはわからないけど、興味が沸いたから。

「あ。そういや名前さあ、俺堀井ゆうたっての。お前は?」
「俺?大城しょうじ」
「ふーん。大城しょうじ。おっけ覚えた。しょうちゃんね」
「ああ、もう、なんでもいいけど」

大城しょうじと名乗ったそいつは、尿意との戦いに必死で言葉をかえすのもままならなかった。

敷地の端っこの薄暗い雑木林。

「このへんでしなよ」
「サンキュ」

ベルトを外してトランクスに手をかけたところで止まる。
「えっと、ごめん。ちょっとむこう向いててくれね?」

しょうじは真正面に鎮座するゆうたに尋ねた。
男同士とはいえ、排泄をこんな距離で見られるのはさすがに抵抗がある。

「ん?このままおしっこしなよ。漏れちゃいそうなんでしょ?」
「いや、だってそんな見てたら…」

ゆうたのいじわるの真意が読めず、うろたえるしょうじ。しかし膀胱の限界はもうすぐそこだ。

「ああっ、くそっ」

仕方なくあわててちんこを取り出す。
 
シュ、シュイィィィィィイイイイイイイイ………

しょうじの淡く可憐なちんこから、蛇口全開の勢いでおしっこが放出される。
ゆうたのほうに跳ばないように下向きにしてはいるが、土を抉るほどの強さのおしっこは、跳ね返って二人の靴やズボンに染みを付ける。

「はぁ…」

がまんにがまんを重ねたせいか、なかなか終わらない。排泄の快感に、ゆうたが居ることを認識しながらも、恍惚の息が漏れてしまう。

「なげーなー」

笑いながらからかうと、しょうじは目を見開いて真っ赤になった。

「だ、だって」
「うん知ってるよー?しょうちゃんは試合中からずっとおしっこがまんして、もじもじくんで、すごいいっぱいおしっこたまってたんだよね?おもいっきりおしっこできて気持ちいいね」

満面の笑みで覗き込む。しょうじに対していじわるをするのが楽しいと感じた。
しょうじはというと、半分涙目になって俯いてしまった。

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