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NARUTO


にこにこした表情でナルトを見るサクラだが、本人は納得が出来ずに顔をあげた。


『生徒会には入らないよ。』


「どうして?」


この笑顔が嫌だな、と頭の中で呟きながら口を開く。


『手伝って欲しい時にいってくれればいいし、それに・・・そう思ってるのサクラちゃんだけだって。』


「な訳無いじゃない。ナルトはちゃんと皆に見せたんだから。」


何を見せたのか解らなくて首を傾げる。


「作業の早さを皆見ていたんですもの。だから言ってるのよ。」


馬鹿ね。と笑うがナルトは眉根を寄せ渋る。


それを見兼ねたシカマルが声をかけた。


「雑用でいいなら生徒会入りは無いぞ。」


「ナルトは雑用レベルじゃないわよ。」


それを面白くないとしたサクラがシカマルに食ってかかると、ため息を零す。


「春野の言い分ばっか通すつもりか。」


「まぁ・・・確かに言えてるわね。」


正論を言われサクラは納得する。


少しだけ重たい雰囲気にイノの明るい声がした。

「いいじゃない、手伝ってくれるって言ってるんだもの。生徒会入りしちゃうと発表しなきゃならないし。」


サクラの肩を叩いてナルトを見るイノ。


どこかほっとした表情を浮かべた。


「お前、やるのか」


『手伝える所はやるよ。』


高圧的な目でナルトを見るサスケだが、ある意味彼も助かった一人なのは間違いない。


「サスケ君部活に出られるじゃない。」


サッカーをしているサスケは、最近休みがちで中々部活に出れていなかった。


「これで少しは皆早く帰れるわね!」


明るい声のサクラに、誰もがそう感じた。


『あの・・・宜しくお願いします。』


頭をぺこりと下げて、ナルトは生徒会雑用をする事となった。




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