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NARUTO



うずまきナルト

新入生当時から金髪碧眼は何処からでも目立ち注目を浴びたのはそれだけではない。


長い睫毛に縁取られた瞳は綺麗で

ほっそりとした輪郭を色づかせる、薄く形のいい唇。

西洋人形のような容姿は直ぐに広まるが、中身はおっちょこちょいでドジっ子。


表情豊かで明るく気さくな性格。


『・・・弁当忘れた。』

母親から受け取り、靴箱のところに置いてきたままなのを思い出した。


『・・・食堂かぁ』


携帯を見れば母親からのメールが来ていて、返信する。


キバが来る前に伝えようとクラスへ向かった。


「ナルト、今日何処で食う?」


『ごめんキバ、弁当忘れちゃったんだ』


申し訳なさそうに告げるとキバは頭を撫でる。


「じゃあ食堂で食うか」


『いいの?』


当たり前じゃん。にかっと笑って告げるとナルトはふにゃりと笑う。


『ありがとう、キバ』


「おう!」


照れ臭そうに頷き二人は食堂へ向かった。


「寝坊でもしたのか?」


『いや、靴紐直したら忘れた。』


苦笑を浮かべ忘れた理由がそれだっ事に、キバはけたけた笑う。


笑いすぎ、と少しだけ膨れっ面で返して味噌ラーメンを啜った。



昼休みが終わりナルトは昨日サクラのお陰で忘れなかったジャージを持って更衣室へ向かった。


洗い立てのいい香りがするジャージとシャツに少しだけ癒され表情が崩れる。


「ちゃんと持って来たわね、ジャージ。」


『うん。サクラちゃんのお陰で忘れなかった!』


同じくジャージに着替えたサクラに笑顔で話す姿は、やはり姉弟のように見えてしまう。


「でもお弁当忘れたって言うじゃない。」


『何で知ってんの?!』


ふふ、と笑うサクラは落ち着いている印象があって女性らしいと言われてはいるが

突っ込みは激しく怒ると怖い事を良く知っているナルト。


「どうしてかしらね」


それはナルトの話をしている生徒があちこちにいるのを知っているから。だなんて言えないサクラ。


女子はバレーボール

男子はバスケットボール


ナルトは運動神経が良く小回りもきくお陰でシュートする確率が高い。


勿論、部活の勧誘も二年生になった今でもされる時がある。


放課後になるとサクラに呼ばれた。


『サクラちゃんどしたの?』


「少しだけ時間ある?」


『うん。大丈夫!』


どうしたの?と尋ねるとサクラは少し手伝って欲しい事がある、と言われついていく。


この後の事なんてナルトでも分かった。


『やっぱり生徒会忙しい?』


「そうなのよ。だから少しだけ手伝ってくれない?」


自分なんかでいいのだろうか、と頭の中で考えるが

大丈夫だと言ってしまったからには生徒会の手伝いは出来ない。だなんて言えなかった。




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あきゅろす。
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