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激戦






ーーパシッ!パシッ!


ーーバッ!




だが、危機一髪で両腕と足を一気に振り払った。


頭から落ちていく体勢を利用し、そのまま両手を地面につける。


そして、数回のバク転で三人から逃れ、距離を取ると、再び構えた。


すると、同じくガーリック三人衆側も一斉に構えだす。


恐らく、今のは互いにウォーミングアップ程度のものだろう。



「よおーし!!来い!!」



悟空は再び戦いを続行させようと、胸の位置で両手に拳を作り、臨戦態勢で構える。



「へへへへへ……」



だが、向かい側の三人は不気味な笑みを浮かべているだけで動く気配はない。


その時であった。





「ショウガヤキーッ!!」


「ノドアメーッ!!」


「ウナジューッ!!」




ーーゴゴゴゴゴ……




それらの掛け声と共に、三人は巨大化した。同時に彼らの気も増大し、激しい地響きが起こる。


そして休む間もなく、三人は同時に悟空に襲いかかった。




ーーガガッ!ドガガガガ!!


ーーババババッ!!

ーーバシバシバシバシッ!!




彼ら三人衆に囲まれ、まるで止まっているかのように見えるが、激しい効果音だけは辺りに響き渡っている。


音だけでも分かる、かなりの激戦なのだろうが、その割には鈍く重い殴打する音が一切聞こえない。


恐らく、悟空は向けられた攻撃を全て受け止めているのだろう。



ーーパシィッ!!



横から伸びてくるジンジャーのパンチを右手で受け止め、ニッキーの右キックを左腕で受け止めようとする。




ーードガッ!!

「うわあッ!!」




だが、ニッキーの攻撃の防御までは間に合わず、そのまま背中にダメージを受けてしまった。


悟空は遠くへ蹴り飛ばされ、柱に激突する。



ーードガアアァァーーン!!




その衝撃により、柱はいとも簡単に破壊され粉々になるが、彼自身はそれと言ってダメージを受けている様子はない。


直ぐに起き上がり、再び構えをとった。だが、少しばかり息が乱れているようだ。



「やるな…でっかくなって、スピードも速くなった。ついて来い!」



再び天井に向かって高く飛び上がり、彼らを誘うように消えていった。


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