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檻の中


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一方、ジンジャーにどこかへ連れて行かれたリファはどうなったのだろうか。



「…んっ……」



今まで気を失っていたが、ようやく目を覚ましたようだ。


目を擦り、ムクッと起き上がる。


まだ意識がハッキリしていないのか、なかなか目の焦点が定まらない。



「…え、何これ……」



だが、目の前にある煩わしい金属に気が付き、徐々に意識が戻ってきたようだ。


それにそっと触れてみる。それ特有の冷たい感覚だ。


だが、それが檻の柵だと分かるまでかなり時間がかかった。


自分以外誰も居ない静かな檻の中、何故このような場所に居るのか全く分からなかったからである。


状況を上手く掴めず、リファの頭上には見えないハテナマークがいくつも浮かび上がっている。



「…とりあえず、此処から出ないと……」



周りには自分以外一人も居ない為、解決のしようがない。


リファは、再び七色のオーラを放出させる。それにより、消えていた七色の翼が再び現れ、そこからスーッと消えていくように姿が見えなくなった。


有らぬ姿となると、何事もなかったかのように檻をすり抜け、辺りを見回しながら出口を探し始める。


自分から騒がない限り、決して見つかる事はない。




筈だった。






「あれ……?おねえちゃんこんな所で何してるの?」


「……………」



後ろから聞こえてきた声に、思わず固まってしまった。



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あきゅろす。
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