帝白物語 第1章
thought*AKUTSU
コイツは何言ってんだよ。
何が「引っ越した」だよ。
だとしてもテニスには関わってるハズだろうが。
なのに何だよ、その笑顔は。
明らかに無理してるのがバレバレじゃねぇか!
俺が嘘だろ?っつったて太陽は俺に言うハズが無い。
それでも俺はあえて聞いてみた。
そしたら
「…嘘じゃないよ?」
泣きそうな目で言うからそれがまた俺の勘に障った。
太陽が隠してる玲也は一体なんなんだ。
「…っち!」
俺は5年前に負けたのがコイツだっていうのが、それが信じたくなくなった。
5年前はもっと生き生きとしてた。
なのに今はその逆だ。
なんとかギリギリ生きてるか位だった。
精神がな。
「亜久津…。私今ならアンタに負けれるよ」
「…俺はそんな弱いやつと戦ってなんかねぇんだよ!ガッカリさせんな。」
俺はそうしてその場所から離れた。
もう太陽とは何か縁が無ければ会うことは無いだろう。
玲也、アイツの事は次に会った時こそ全てを吐かせる。
太陽はまだまだ俺なんかに負ける奴じゃねぇ事位は分かってんだよ。
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