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帝白物語 第1章
thought

「それでは今大会結果。および関東大会出場の5校を発表します。」


リョーマはギリギリ間に合ったのかここからでも手塚に怒られている姿が見られる。


発表はまだ続けられている。


「優勝…青春学園中等部!」





「次に準優勝は山吹中」


最後のあの試合で勝敗は決定した。…にしても山吹はこれからがきつくなるだろう。

なんて言ったて亜久津は抜けてしまうのだから。



第3位 銀華中
第4位 不動峰中

そして―――――


「そして5位は第5位決定戦で勝ち上がった…氷帝学園中!」









景吾率いる…氷帝学園だった。

どうやら不動峰に負けたらしいがそこから追い上げたらしい。

これも聞いた話だけれども。




「…んで、亜久津なに?」

私の後ろに立っているだろう亜久津に話しかけた。


「…お前ふざけんなよ。あの時の事忘れてるなんてな」


用事はどうやらその事らしい。私に用事と言ったら普通それしかないよね…はぁ。



「今はもう思い出したよ。…しかもあの時名前教えてくれなかったんだから仕方ないでしょ」


「ふんっ。俺に口答えなんてしてんじゃねー!」


この空気は別に険悪でもなんでもない。亜久津なりには普通に話していると思う。


「だいたいあの男はどこ行ったんだよ、玲也って奴」


意識しなくても気持ちの矢印は下に向かっていく。

その名前を聞いただけで。



「玲也は………」



何て言えばいいの?





「引っ越ししたんだ!」


「嘘なんかついてんじゃねぇよ!ナメてんのか!?」



違う…!!

違う…!!


でも…亜久津に言ったって何かが解決する訳じゃない。




「…嘘じゃないよ?」



「…っち!!」


亜久津は私の言葉にいらついてか、そこからは私に顔を見せる事はなくなった。














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