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企画
秋の熱い夜(土方夫婦※)
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※イチャイチャやってます。ぬるいエロですが自己責任でお読みくださいませ
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「たまには付き合え」と夫である土方に言われるがまま、名前はぬるめにつけた透き通る液体にそっと口をつけた。
まるで果実のような芳しい香りと、口に広がる爽やかで後味のさっぱりとした辛口の日本酒の味に、たちまちその顔をうっとりとさせる。

「お、イケる口か」
「はじめていただきましたが、とても美味しいものなんですね」

身体がぽかぽかになりそうです、と名前が自分の頬に手を当てた。
土方はほろりとした酔いにゆるく身も心も預けながら、口元に笑みを湛え何事にも邪魔されない名前との幸せな時間を楽しむ。

「あつくなってきました……」

人肌に近い温度のアルコールを摂取したからか、初めてのアルコールに身体が敏感に反応しているのか、
ほんの少し飲んだだけですぐに酔いが回ってきたらしい。
名前は自分の手で自分の顔をあおぎだした。
そんな控えめな風でも心地よいのか、ふう、と名前は砂糖菓子のような甘い吐息を可愛くすぼめられた唇から零す。

土方は酒で染まった名前の薔薇色の頬に手のひらを当ててみた。
いつもよりとろんとした無垢な眼差しが土方の視線に絡まってくる。
後ろで簡単にまとめてあった名前の髪に指を入れると、さらりと髪が解けた。

二人の視線は間近で絡んだままだ。
名前の手が、土方の腿に置かれる。そこから甘い疼きが土方の身体中に広がっていく。

「まだ飲むか?」
「いえ、私はもう……」

一口分も残ってない酒をぐいっと口に流し込んだ土方は、おもむろに名前の唇に自分の濡れた唇を重ねあわせた。
舌を差し入れ、同じ味をした名前の舌を味わい、中でぬるりと動かす。

「ふぁ、とうしろうさん……」

濃厚な口付けを交わしながら、土方は名前の腰を引き寄せ、胡坐をかいて座る自分に向かい合うようにして跨らせた。
後ろに手を回し名前の着物の帯を解く。
帯が力を失ない床に落ちる音と土方の熱い吐息が、名前の耳朶まで赤く染めた。

土方は興奮した手つきで名前の素肌を明かりの下にさらしていく。
それに何も言わず、名前はただ睫をふるわせ、唇をきゅっと噛みつつ手を前で組んで胸のふくらみを隠す。
何度も身体を重ねている夫婦だというのに、何時まで経っても初々しい表情を見せる名前に煽られるように、
土方の手は遠慮なしに名前の身体を弄り出した。

「わ、わたしだけ裸なんて恥ずかしいです、っ」
「暑かったんだろ? 丁度良いじゃねーか」
「十四郎さんに触れられて、もっとあつくなってしまいました……あ、そこは、や、んんっ!」
「こっちもあっちィな。しかもこんなに濡らしてやがる」
「やぁ! いわないでくださ……っっ!」

土方の長い指で、的確に名前の一番感じる場所を執拗に愛撫され、名前の腰が浮く。

「言っちゃわりーかよ、本当のこったろ」
「す、すみません、でも……ふ、あ、あ」
「ほら、いつもみたいにおねだりしてみろ。早く十四郎さんが欲しいです、って」
「は……やく……欲しいです……」
「きこえねえなぁ」
「あ、あああ」

土方はくっと笑い、名前の胸に顔を埋めるようにしながら指の動きを早めていく。
名前が懸命に言葉を紡ごうとするが、か細い喘ぎにしかならない。
顔を上げた土方に微笑まれた。

「イったら直ぐ挿れてやるよ」

やけに優しく耳元で囁かれた夫のその言葉に、名前の全身を一気に快感が走りぬけた。



言葉通り、土方は土方の愛撫によって達したばかりのくたりとした名前の身体を床へ横たえると、名前の力の入っていない脚を広げ、
その十分に潤いを帯びた名前の中へ大きく興奮しきった自身を宛がいぐっと押し進めていく。
熱くぬめり、土方の形にあわせてみちりみちりと開いていく名前の中は、
土方の欲望を容赦無く搾り取ろうと、名前のもうひとつの意思であるかのようにいやらしく絡み付いてくる。

すっかり根元まで沈め、長く息を吐き動きを止める。
すぐに動くと名前が辛いかと思ったのだが、そんな土方の心配をよそに、名前が懇願するように土方を見上げてきた。

「とうしろうさんも、あついですね」

熱のこもった瞳がにこりと細められた。
目尻には涙が溜まっている。土方を迎え入れた悦びで、こちらも濡れているのだ。
夫を気持ちよくさせたいと思ったのか、「っく……」と、たどたどしく名前から腰を動かしてくる。
その動きに合わせ、名前の唇を塞ぎながら土方も腰を使い名前の中を掻き乱し攻めたてる。
あついと言いながら、名前は土方の逞しい身体を抱きしめ、土方も名前をしっかり胸の中に抱きしめる。


アルコールがもたらす酔いより、もっと熱い昂ぶりを互いにぶつけ合いながら、
秋の静かな夜がゆっくりと淫らに更けていった。




□土方夫婦でお酒の話。エロ方さん登場!

伊織さまよりリクエストいただきました土方夫婦でお酒の話。
こんなエロ方さんでよろしかったでしょうか!エロ方エロ四郎さんってば奥さん酔わせてなにしてるんでしょうね!
大変楽しく書かせていただきました。リクエスト本当にありがとうございました!

2015/10/14
いがぐり



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