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93゚
(17) -Side詩遠-

 
身体に違和感を感じて重い瞼を開く
 
「肌白いぜ…」
「俺いけるかも」
 
ぐらつく視界はボヤけていて、目の前のものが見えない
 
やっとはっきり見えてきた…と思ったら
 
「……寒い」
 
一度辺りを見渡すと異変に気付く
 
俺、服着てない…
 
頭も痛いし…何が起こったんだ?
 
「組長、白川さん。どうしたらいいッスか?」
 
「あー?…愛撫でもしとけ。挿れんのは俺だからな」
 
白川がそう言うと皆、口々に不平不満を言う
 
俺らも挿れたいだの、白川さんだけずるいだの…
 
……ってなんかヤバい状況?
 
「俺はいい。」
 
組長らしき人物がボソッという
 
組長にしては可愛らしい人だなあ…なんて頭の隅で考える
 
「てか、俺襲っても良いことないって」
 
「だから…さっきも言っただろうが」
 
…なんか言ったっけ?
 
駄目だ。ぜんっぜん覚えてない
 
「久原のヤローを殺「し、白川さんっ」
 
幸慈を…?
 
その先が知りたいが白川の仲間が止めたので、聞こえなかった
 
「ま、いいか。おいっ始めろ」
 
白川がそう合図をすると目の前にいた人がニヤつく
 
不気味だな…
 
警戒していると胸元に生温い感触がする
 
「…あぅ」
 
…俺、服着てなかったぁぁ!!
 
口から小さな喘ぎが聞こえ気分を良くしたのか、更に触ってくる
 
幸慈と付き合ってるとは言え、あの日からやってないから…
 
「っ……ン..はぁ」
 
声を出さないように腹筋に力を入れる
 

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