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現在先生と向き合っている僕。…心拍数あがってきたかも…。

「君の名前は?担任に伝えなきゃいけないから。」

「三年A組、雲雀恭弥。」

「…その怪我は、殴られたのよね?」

「え、分かったんですか。」



これでも医者だもの、と先生は笑う。…流っ石ー。




「誰にやられたの?」

「…ケンカ、ふっかけた奴らです。」

「そう…。誰だか分かる?」

「…知らないです。」




見たこと無いしね。

「もういいですよね?」


僕帰りますよ、と言えば先生はまた僕を止める。まだあるの?なんて思いながら足を止めた。
早く終わらせてほしい。





「…ねぇ雲雀くん。あなた、悩んでるでしょ。」

「!」



ドキ、とした。
確かに僕は悩んでいる。…雲雀恭弥になったことで、自分の名前を呼ばれなくなったことを。
僕の名前は恭なんだよ、といっても頭がおかしいと思われるだけ。
前世の記憶があるなんて、バカだって、笑われそうで。

そう思われたくない為に、゛雲雀恭弥゛を壊さない為に…、頑張ってた。

雲雀恭弥はボンゴレファミリーにとって不可欠な存在だ。僕の゛普通に生きたい゛という勝手な想いでボンゴレを壊すわけにはいかない。
…ボスとなる綱吉にまで影響がいくから…。

だから、"雲雀恭弥"になるために、

強くなった。
頑張った。
耐えた。
孤独(ヒトリ)になった。
京子や了平達にも学校では話さなかった。



…なんで僕は雲雀恭弥なんだろう…。











「―――くん、雲雀くん?」

「ッ!」

「黙っちゃって…どうしたの?」




気付かないうちに、僕は黙っていたらしい。
申し訳ないな、と思いながら顔を上げ、目線を合わせる。




「…何も、無いです。」



話せるわけない。
信じてもらえないから。バカだ、って言われる。


「嘘。」



なのに……、





「どんな事でも、信じてあげる。突き放さないし、バカにもしない。


…話して?雲雀くん…。」








なんで、こんなにも話したいんだろう、信じたいんだろう。











「ぼく、は……、」




(前世の記憶があるんです。)






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あきゅろす。
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