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「うわあああん!お兄ちゃん、恭弥ぁ!行っちゃやだよおっ…!!」
「ごめんね京子…。」
「小学校で待ってるからな。一年間、俺達がいなくても極限に頑張れ!!」
卒園する子を下の子達が見送る。そして目の前にいる京子は泣いていた。
胸が痛むが、僕達は年が違う。だから、仕方ないんだよ京子。
「大丈夫、僕、京子の家に遊びに行ってあげるから…。」
「ひっく、う、ほんと…?」
「うん、約束。」
「やく、そく……。」
僕は京子に小指を差し出し、京子の小指に絡ませる。そう、指切りげんまんだ。
「♪ゆびきりげんまん、」「♪うそついたらはりせんぼんのーます、」
「「♪ゆびきった」」
そして、僕と了平は小学生になった。
[*書類整理][咬み殺す#]
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