2 「うわあああん!お兄ちゃん、恭弥ぁ!行っちゃやだよおっ…!!」 「ごめんね京子…。」 「小学校で待ってるからな。一年間、俺達がいなくても極限に頑張れ!!」 卒園する子を下の子達が見送る。そして目の前にいる京子は泣いていた。 胸が痛むが、僕達は年が違う。だから、仕方ないんだよ京子。 「大丈夫、僕、京子の家に遊びに行ってあげるから…。」 「ひっく、う、ほんと…?」 「うん、約束。」 「やく、そく……。」 僕は京子に小指を差し出し、京子の小指に絡ませる。そう、指切りげんまんだ。 「♪ゆびきりげんまん、」「♪うそついたらはりせんぼんのーます、」 「「♪ゆびきった」」 そして、僕と了平は小学生になった。 [*書類整理][咬み殺す#] [戻る] |