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オトンとオカンと
佐助と蒼紅編


鵺子「げふんげふん…小十郎はまだか…」

佐助「なぁ、やっぱ年越し一緒に居ようか?」

鵺子「いい、佐助も小十郎も毎年実家忙しいから、手伝わなきゃだから、帰れ!」

佐助「でもさぁ…そんな状態の鵺子置いてけないっしょ」

鵺子「さっき、慶次さんからメールあったから…明日は来てくれるって」

佐助「あ、尚更帰れないわ」

弁丸「あんしんしろぉ!佐助ぇ!」

佐助「なーに、ちっさい旦那?」

弁丸「ははうえには、指一本ふれさせぬ!」

梵天丸「そうだな、鵺子と会話したけりゃまず俺を倒してからに…」



鵺子「慶次さんはあれか、ラスボスに挑みに来た勇者なのか?!」


***



「おい、鵺子?」

ぐったりしているコイツを見るのは、なんだか新鮮だった。いつもは俺よりもずっと高い視点から見下ろしてくるし、あるばいと?だかなんだかやってる時は、キリッとしてるから。

「ハッ、情けねぇ…

「母上をいじめるなぁあ!」

なっ!?」

鵺子の枕元で暴れたら絶対後で小十郎に叱られるから辞めような、と弁丸と約束したというのに。

丸めた新聞紙を両手に、演舞のように踊りかかってきたこいつが悪い。

「上等だ…弁丸……かかってきな?」

「うおぉぉ!母上!みていて下されぇえぇ!!」




「だから、なんで旦那たちは目を離すとすぐに戦っちゃうの?戦闘民族かなんか?」

「安心しろ!佐助ぇ!!前までは光を放ちながら高速で戦っていたがなぁ!」

「ha.今回からはcoolに墨汁を撒き散らして戦闘を演出す、」



「いやいやいや?!安心できる要素なくない?!寧ろ不安しかないんだけど!墨は止めて、賃貸だから汚さない!賃貸じゃなくても汚さない!!」


…こいつのほうが煩い。






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