[携帯モード] [URL送信]

Vongole Company
066トップシークレット
「エスプレッソ一つくれ」



「…か、かしこまりました、お客様」



長い脚を組んで真っ正面に座る偉そうなリボーンさん。

オーダーを聞きにきた店員さんもびびっている。



だよね、うん

リボーンさんのオーラ、半端じゃないものね…!!



店員さんが今度は私を向く。

と同時にリボーンさんも私を見た。



帽子のつばでよく見えないけど、眼光が…!!

鋭い眼光が見えます、リボーンさん…!!



私は汗ばむ手でメニューを見ながら答えた。



「オムライスで…」



「かしこまりました」



私のオーダーを聞くなり逃げるように去る店員さん。

真っ正面のリボーンさんはつまらなそうに店内を見回している。



流れる音楽。

空間。

人々。

すべてが新鮮な私。



いや、ファミレスなんだけれども…!!

されどファミレス…!!

しかも店内に入ったときから周りの人の視線が集中!



………うん、リボーンさんに。



無駄なかっこよさな上にクール気取ってるリボーンさんはたしかに女性から見たら最大の保養でしょう。



私は騙されませんけどね…!!

皆さん、この人の腹黒さを知った方がいいよ、うん



「…おい」



「はぃいい??!」



すっかりマイワールドに浸っていた私。

リボーンさんは怪訝そうな目で私を見ている。



お願いだからその目ヤメテ…!!

私が変な妄想してたみたいな目!!

私はムッツリじゃありません…!!



「…悠南、てめー誕生日いつだ?」



「ほ?








………嘘です、ごめんなさい、馬鹿な言葉発してすみません!!」



リボーンさんの質問に思わず馬鹿な声を出す私。

と同時に私に銃口が向けられた。



いや、ダメだって、リボーンさん……!!!

ここ、ファミレス!

一般の人、いっぱい!!



「ととと、とりあえずその黒光りするボディしまいましょう…!!」



「てめーが俺の質問に答えたらな」



くっ……

なんでリボーンさんにここまで教えなければいけないんだ…!!



と思いつつも、おとなしく口を開いた。



一般市民の方々を守るのよ、悠南!!



「3月27日です」



「微妙だな」



「すみませんね…!」



人の誕生日にまでケチつけやがったよ、コンチクショウ…!!


私は真正面のリボーンさんをちらりと見る。

肘をテーブルにつき、脚を組んでいるリボーンさん。



まあこの顔でこんなポーズしてたらモテるわな、うん



私はいい質問を思いつき、目を少し開きながらリボーンさんに言った。



「リボーンさんのお誕生日は?!」



うん、せっかくだから知っておこうと思ってね

私が手を机につきながら言うと(さすがに立ってはいないけど)

リボーンさんは不敵に笑い、口を開いた。



「トップシークレットだ」



「……は?」



神様、この方は自分を何様だと陶酔しているんでしょうか…!!

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!