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Vongole Company
065助手席にて
「ほら、乗れ」



リボーンさん愛用の高級車の助手席に私は身を預けることにした。



「お、お願いしまーす…」



「酔って吐いたら撃ってやるから安心しろ」



「はぁあ??!」



乗り込むと同時にリボーンさんがニヒルに笑いながら警告する。



や、やばいぞ、私…

乗り物酔いするんだけれども…!!



とりあえず風景だけ見ようと誓う私。

そうすればリボーンさんとも話さずに済む…

あ、これはリボーンさんには内緒で!!



「おい」



「へ?」



車を発進させ、しばらく経った後。

リボーンさんは運転しながら口を開いた。



意外にも丁寧な運転ですよ、皆さん…!!



「…お前、好きなテーマパークとかあるか」



「は?」



ダイレクトで聞き返す私。

窓の外を見ていた首を反対に回す。



いやね、リボーンさんからテーマパークって単語が出ましたよ…!!



私は少し悩んだ挙げ句に言った。



「…遊園地とかですね」



遊園地行ったことないけどね、うん

ジェットコースターとか楽しそうじゃないか、ね?



私の答えを聞き、リボーンさんはハッと鼻で笑った。



な、なんか失礼だ…!!



「なんでそんなこと聞くんですか?」



「聞いちゃわりぃか」



「ナンデモアリマセン」



リボーンさんがチラリと私を見ながら言う。



殺気を感じます、私…!!

てか絶対リボーンさん、私のこと嫌いです…!!



私は再び窓の外に目を向ける。



リボーンさんはよく分からない。

ついでに言うと首を回したせいで酔いそう。



私は喉まで込み上げるものを抑えながら、窓の外を見つめ続けた。



……と、ここは……。



「…ファミレス?」



「今日はここで昼飯だぞ」



イタリアのファミレス…

来たことないや、私…

皆さん、忘れてませんか、一応プライドの高い両親に育てられたので私、一般的な店に来たことないんです…!!



「俺も舌が肥えてるからあんまり食いたくねーんだけどな、

ファミレスしかねぇから我慢しろ」



文句言ったら撃ち抜いてやるぞ、とシートベルトを外しながらリボーンさんは脅した。



ファミレスに文句はありません、リボーン様…!!


しかし一つだけ文句があるとしたら貴方と外出することです…!!

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