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小説
D
あれから美味しい朝食を食べ、条は本当に海岸にいたお兄さん達に謝りに行った。


「えーっと気が立っていたので失礼な事言ってすみませんでした…」


ぺこりと頭を下げた条はかなりレアだ!!

思わずヨシヨシと頭を撫でてしまった。





「あーのー君たちお友達なんだよね?」

なんか変だった?

「え?そうですが…」

「いや、別に他意は無いんよ!!てか謝らなくて良いから!!」

「そーそー!!女の子と思って声かけたしね実際♪」


条の眉間がぴくりとした。


「ま…尋は可愛いから…仕方ないか…」

「ちょっ条!!誰もそんな事思わないんだから恥ずかしいからやめてよ!!」









「なんで皆黙っちゃうの?」


「いやいやいや…うん。美形くん、君大変だね。」


「まじで自覚無しかい。家の鏡壊れてんじゃないか…」


お兄さん達が口々に言う。


「ま、それが尋の可愛いところだから…困るけどね。」


甘い瞳を僕に向けてサラサラと髪をとぐ。


「うん…君たちお幸せにね…なんかすげー憎たらしい!!」


「まじでそこ空気違いすぎっからね!!気をつけてちょうだい!!」


「あっいや…スミマセン。」

ハッとして真っ赤になってしまった。


口々に条に

「がんばれー!」


「お姫様ちょっと困った子みたいだから頑張れよ!!」


と条の肩をポンポン叩きながら去っていった。


何だかよく解らないことを周りが言う時があって僕は仲間外れな気分だ…


「ははっおもしれー奴ら♪よく解ってるし。理解力あるなぁ〜」


「僕はよく解らないかった…でも謝ったの可愛かったよ条♪よく出来ました!!」

あまりの身長差に背伸びして頭をナデナデした。


「…っ」


条はオークルの肌でも解るくらい真っ赤になってしまった。

「俺を可愛いとか言うの尋だけだ…」



真っ赤な条に見つめられ何かこっちまで照れちゃう…


「あーーまーいー!!」


元気で美しい人、美夏さんが割って入ってきた。


「あんたたち甘いよ!!もう気にしなすぎ!!」


「ごごごっごめんなさい!!」


「まっ良いわよ♪あんた達今日帰るんでしょ?」


「うん、そう。どっかぶらつこうかと思ってる。」

「連日の海遊びは尋ちゃんの弱いお肌に負担だものね。尋ちゃん。このへんね、雰囲気の良いお店たくさんあるから楽しいわよ」

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あきゅろす。
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