時の戦士 時の戦士 3 俺はジェリーの墓に行った。 夕方で夕日が鮮やかに墓のある丘を照らす。 昔なら綺麗だと思った。 でも今はそう思わない。残酷な色だ。みて悲しくなる。 「ジェリー…。」 ジェリーの墓を見つけた。白い十字架がたっている。 アレンは白い十字架を抱き締めて泣き崩れた。 「へー。そんなにその女を愛してたの?」 男の声がする。アレンはたちあがり周りを見るが誰もいない。 「何っ?当たり前だ。お前は誰だ?」 突然十字架の後ろに足が現れた。だんだん体が現れてくる。 その男は…ジェリーを殺した男だった。 金髪にすらりとした長身。見た目は子供っぽい顔をしたモデルに見える。 「貴様…!」 「うん…うん。言いたいことは分かるよ。僕が憎いんだろ?ジェリーを殺した僕がぁ!!」 「…当たり前だ。しかし、お前はどこから現れた?ずっと見てたがお前はいなかった。突如現れたんだ。」 男は悲しそうな顔をして答えた。 「僕はクロノス。時間を操り、時間しか居場所がない人間さ。母さんが時間の神とヤっちゃったからさ。」 「何?時間?」 俺は信じられなかった。 時間を操れる…? コノオトコ、アタマダイジョウブ? 「…そうか。」 「僕は時間のなかにいるからさ。僕を殺したかったら時間においで。」 笑いながらクロノスは時計をアレンに投げつけて消えた。 アレンは時計をキャッチした。時計をくれたってことは…追えってことか? ――――――――――― ここで日記は終わってる。 「アレン…じかんを旅してるんかい?」 リヨンは悲しそうに言った。 ――――――――――― 第2章 アレンの旅 俺はクロノスに時計を貰った後すぐに出発した。 出発は簡単だった。 時計のネジを回すだけ。ひとつ回したら百年。一年前なら時計の短針を一秒ずらす。今に戻りたかったら長針と短針を正午に設定。 ひとまず俺は300年前に移動した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |