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櫻井家の食卓
3


イタズラされて感じてる時のフミヤさんは半端なくエロい。顔を真っ赤にして快感に耐えようとしてる姿も、ぐちゅぐちゅっていうエッチな音がするたびにビクビク震える身体も。

……アソコがムズムズしてきた。

「ぁっ、ぁぁっ!も、だめっ……ひぁぁぁぁっ!」

フミヤさんは身体を大きく仰け反らせて、あっけなくイッてしまった。その時の表情は……うん、ヤバかった。

「はぁっ、ぁっ、ぁぁぁ……」
「……さて、支度するか。文弥も早くしないと遅刻するぞ」
「っ、だ、れのせいだと、思って…!」

カズヒロさんは突っ伏してしまったフミヤさんのズボンから手を引き抜いて、さっさとベッドから降りてしまった。手についた精液を舐める姿はすっごく男前で色っぽい。

そのまま部屋を出ようとして、そこで部屋の前にいた俺と目が合った。

「……………」
「……………」

き、気まずい……。
カズヒロさんはちょっと苦手だ。普通に撫でたりしてくれるんだけど、何を考えてるか分からないっていうか……。
それに、俺がフミヤさんと遊んでるとこっちをじぃーっと見てくるんだよな。無表情だから余計に恐い。

(もしかして、カズヒロさんは……)

何秒そうしていただろうか。いい加減嫌な汗が流れ始めた頃、カズヒロさんは俺の頭を一撫でして部屋を出ていった。ふぅ、緊張した……。

「はぁっ、ぁ…ん、っの、馬鹿兄っ……!」

残されたフミヤさんはまだベッドの上で荒い呼吸を繰り返していた。……涙目で。

……これ以上フミヤさんを見てたら今度は俺が襲い掛かってしまいそうなので、慌てて部屋を離れることにした。


***


カズヒロさんの部屋からフミヤさんの部屋の前に来た時、ドアが僅かに開いてるのが目に入った。
フミヤさんは日中はいつも部屋のドアを少し開けている。これは“アイツ”が自由に出入りできるようにするためだ。

中を覗くと、案の定ベッドの上にはアイツが寝ていた。

黒猫のタマ……不本意だけど櫻井家の一員で、俺のライバルだ。
コイツは一年くらい前にフラリとこの家にやってきて、それ以来住み着いている。しかもフミヤさんのベッドを寝床にしてるという実に羨まし……いや、かなり厚かましい奴だ。
以前この家に来た理由を尋ねると『何となく』と言っていた。けど俺は騙されないぞ!普段はすました顔でツンツンしてるけど、絶対にフミヤさんのことをイヤラシイ目で見てるに違いない!

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あきゅろす。
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