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短編集・読み切り



「あッ…」


 島崎も馬鹿ではないのか突っ込んでから

も岡本の弱いポイントを探していたらしい。

 いつも突っ込んでしまえば自分の快楽だ

け追求することしか頭からなかっただろう

からこれは進歩と呼んでいいのだろうか。

 弱い場所を突かれて一瞬腰を浮かせた岡

本の変化をもちろん島崎は見逃さなかった。

 その場所からそらそうと揺れる腰を掴ん

で一心不乱にチ●ポで突き上げる。

 今まで苦しそうなうめき声は上げても快

楽を堪えるような泣き声を聞いたのは初め

てで、そらした胸の尖りきった乳●の赤が

触れてほしいように揺れた。

 そこに物音を立てないようにしてヒデと

ヒデに連れられてやって来た不機嫌な顔の

高取が入ってくる。

 島崎の膝の上で腰を揺すっている岡本は

気づいた様子もないが、そんな岡本を見て

も眉一つ動かさない高取は連れてきたヒデ

を咎めるように睨む。

 どうやら適当な事を言って連れ出してき

たらしい。

 まぁ馬鹿二人にあれだけ不快に煽られた

後では、素直に言ったところで高取は絶対

についてこなかっただろう。


「いつまで頑張ってんだよ、岡本。

 そんだけチ●ポビンビンにしてさ。

 乳首だってこんなに尖ってんじゃん。

 さっさとイッちまえよ」

「やっ、やだぁっ…!」


 馬鹿その1が目隠しをしたまま腰を揺す

っている岡本を詰る。

 その岡本を襲う快楽が本当に島崎のテク

のみから生まれているのだと信じて疑いも

していないのだろう。

 一方で岡本は弱い所を集中的に責められ

て顔を上気させたまま嫌がって首を振り、

その岡本に締め付けられて突き上げている

島崎の表情にはすでに余裕がなかった。


「岡本のくせに生意気だなっ。

 イけって言ってんのによ」


 高取が来たのだからさっさとイけと馬鹿

その2が声を荒らげる。

 しかし耐えるのが辛くなってきたらしい

島崎が急かすように岡本のチ●ポを擦って

もローションなのか我慢汁なのかが零れる

だけで射●には至らない。

 島崎もバカなりに色々と考えたようだが

それでも岡本の我慢強さが勝ったのだろう。

 今まで高取が何でもないように話してき

たえげつないプレイの数々に付き合い、耐

えてきただけのことはある。

 どうやら馬鹿二人と島崎の思惑を察し、

なおかつそれが達成できないであろうこと

に高取は気づいたのだろう。

 腰を揺すり続けている二人に無言で歩み

寄ると岡本のすぐ目の前に膝をつく。

 島崎に揺さぶられながら嫌だとうわ言の

様に繰り返している岡本をじっと見つめた

と思ったら、無言のまま岡本の尖った乳●

を引っ張る。


「あッ、ひぃッ!」

「くッ…」


 ただでさえ尖っていた乳●を肌がひきつ

るほど引っ張る高取の手に遠慮などあるよ

うには見えず、突き上げられていた岡本は

喉から絞り出すような悲鳴を上げて喉を反

らせた。

 岡本の乳●を引っ張りながら高取が島崎

を見た時にはもう島崎は腰の動きを止めて

いて、深くまで岡本の腰を沈めたまま荒い

吐息を吐き出す。

 どうやら今の締め付けでイッてしまった

らしい。

 予想通りの展開に、もはや乾いた笑みし

か浮かばない。

 お前にしてはよく頑張ったよと慰めても

傷口に塩を盛るだけだろう。

 まぁ言いだしっぺが島崎だとしたら、同

情の余地なんて微塵もないのだけれども。

 しかし島崎が岡本の中で果てても、当の

岡本の体は媚薬の名残りが続いているのか

萎えた島崎のチ●ポを咥えこんだまま切な

いように腰を揺らしている。





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あきゅろす。
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