短編集・読み切り ◆ 「あッ…」 島崎も馬鹿ではないのか突っ込んでから も岡本の弱いポイントを探していたらしい。 いつも突っ込んでしまえば自分の快楽だ け追求することしか頭からなかっただろう からこれは進歩と呼んでいいのだろうか。 弱い場所を突かれて一瞬腰を浮かせた岡 本の変化をもちろん島崎は見逃さなかった。 その場所からそらそうと揺れる腰を掴ん で一心不乱にチ●ポで突き上げる。 今まで苦しそうなうめき声は上げても快 楽を堪えるような泣き声を聞いたのは初め てで、そらした胸の尖りきった乳●の赤が 触れてほしいように揺れた。 そこに物音を立てないようにしてヒデと ヒデに連れられてやって来た不機嫌な顔の 高取が入ってくる。 島崎の膝の上で腰を揺すっている岡本は 気づいた様子もないが、そんな岡本を見て も眉一つ動かさない高取は連れてきたヒデ を咎めるように睨む。 どうやら適当な事を言って連れ出してき たらしい。 まぁ馬鹿二人にあれだけ不快に煽られた 後では、素直に言ったところで高取は絶対 についてこなかっただろう。 「いつまで頑張ってんだよ、岡本。 そんだけチ●ポビンビンにしてさ。 乳首だってこんなに尖ってんじゃん。 さっさとイッちまえよ」 「やっ、やだぁっ…!」 馬鹿その1が目隠しをしたまま腰を揺す っている岡本を詰る。 その岡本を襲う快楽が本当に島崎のテク のみから生まれているのだと信じて疑いも していないのだろう。 一方で岡本は弱い所を集中的に責められ て顔を上気させたまま嫌がって首を振り、 その岡本に締め付けられて突き上げている 島崎の表情にはすでに余裕がなかった。 「岡本のくせに生意気だなっ。 イけって言ってんのによ」 高取が来たのだからさっさとイけと馬鹿 その2が声を荒らげる。 しかし耐えるのが辛くなってきたらしい 島崎が急かすように岡本のチ●ポを擦って もローションなのか我慢汁なのかが零れる だけで射●には至らない。 島崎もバカなりに色々と考えたようだが それでも岡本の我慢強さが勝ったのだろう。 今まで高取が何でもないように話してき たえげつないプレイの数々に付き合い、耐 えてきただけのことはある。 どうやら馬鹿二人と島崎の思惑を察し、 なおかつそれが達成できないであろうこと に高取は気づいたのだろう。 腰を揺すり続けている二人に無言で歩み 寄ると岡本のすぐ目の前に膝をつく。 島崎に揺さぶられながら嫌だとうわ言の 様に繰り返している岡本をじっと見つめた と思ったら、無言のまま岡本の尖った乳● を引っ張る。 「あッ、ひぃッ!」 「くッ…」 ただでさえ尖っていた乳●を肌がひきつ るほど引っ張る高取の手に遠慮などあるよ うには見えず、突き上げられていた岡本は 喉から絞り出すような悲鳴を上げて喉を反 らせた。 岡本の乳●を引っ張りながら高取が島崎 を見た時にはもう島崎は腰の動きを止めて いて、深くまで岡本の腰を沈めたまま荒い 吐息を吐き出す。 どうやら今の締め付けでイッてしまった らしい。 予想通りの展開に、もはや乾いた笑みし か浮かばない。 お前にしてはよく頑張ったよと慰めても 傷口に塩を盛るだけだろう。 まぁ言いだしっぺが島崎だとしたら、同 情の余地なんて微塵もないのだけれども。 しかし島崎が岡本の中で果てても、当の 岡本の体は媚薬の名残りが続いているのか 萎えた島崎のチ●ポを咥えこんだまま切な いように腰を揺らしている。 [*前][次#] |